値段対音質の概念をぶち壊すAVIOTのワイヤレスイヤホン! TE-D01d mk2

発売前から話題を集めたAVIOTの完全ワイヤレスイヤホン『TE-D01d mk2』ですが、予約が殺到した為、発売日が延期になるほどの人気でした。

また、2020年7月時点で、発売当初より装着感を高めた新形状へとブラッシュアップされており、使いやすさが向上しています。(今後、購入する方は新形状の物になると思います)

高音質の完全ワイヤレスイヤホンで、外音取り込みが出来るアンビエントマイクを搭載し、IPX5レベルの防水性能。

更にイヤホン単体でも最大連続11時間再生。 チャージングケースと併用すると最大120時間再生。 その上ケースはモバイルバッテリーとしても使用可能と機能面を上げ連ねるだけでも人気の理由が垣間見えますね。

実際に購入して使ってみた結果、予想を上回る高音質と使い勝手の良さで、買って良かったと思えるワイヤレスイヤホンなので、参考までなるようレビューしていきます。

性能の詳しい紹介記事はこちら『AVIOT『TE-D01d mk2』を持ち歩きつつ性能チェック

アップデートによるバージョン1.3の詳しい記事はこちら『AVIOT「TE-D01d mk2」アップデートでホワイトノイズと通話品質が改善

AVIOT
TE-D01d mk2
汎用性の高い完全ワイヤレスイヤホンだと思います。
ケースがモバイルバッテリーとしても使えるのは珍しいですね。

アビオット 完全ワイヤレスイヤホン『TE-D01d mk2』の付属品

全部並べて見ました。
  • USB Type Cケーブル1本
  • 収納ポーチ
  • 紛失防止用ストラップ
  • 標準イヤーピース(S,M.Lサイズ各1ペア)
  • SpinfitCP355のイヤーピース(S,M.Lサイズ各1ペア)
  • ウレタンフォームのイヤーピース(S.Mサイズ各1ペア)
  • イヤーウィング(2色各1ペア)
  • マニュアル
  • 製品保証登録カード

付属品は充実していて、イヤーピースは音質や装着感に関わる部分なので、3種類入っているのは助かります。

イヤーウィングも同サイズの色違いで2ペアはいっているので、無くした時に予備がある安心感は嬉しいですね。

『TE-D01d mk2』はIPX5レベルの防水性能を持っているので、スポーツなどの使用状況でも多少の汗や雨で濡れる事を気にせずに使えるのですが、紛失防止用ストラップが付属しているので、スポーツのみならず外出時にも安心して使えそうです。

『TE-D01d mk2』の外観

ケースは日本古来の「つづら」を連想させるフォルムですが、質感や色使いは都会的且つソリッドな印象でカッコイイと思います。 僕はネイビーを購入したのですが、蓋の部分を境に細いゴールドのラインが施されていて高級感を醸すアクセントになっています。

このラインを境に蓋と本体部分で質感が分かれていて、フタ部分は光沢がありツルツルとした手触りですが、本体部分は丹念に打ち出したチタンの様なマットな見た目で手触りがサラサラとしています。

おかげで鞄の中、手探りだけでもどっちが蓋なのか感触だけで判断が付くのはありがたい工夫です。

重量はケースにイヤホンが入った状態で92gと軽く、いつもの荷物に加えても重さを意識する事はないと思います。

イヤホン自体は7gとこちらも軽く、耳に装着しても負担を感じにくい軽さです。

ケースの大きさは、厚さ約3㎝ほど、縦と横幅は約6㎝ほどです。 モバイルバッテリーも兼ねるケースなので、そこを考慮すればコンパクトだと思います。

それと細かい事かもしれませんが、Type Cケーブルで充電できるのも嬉しいですね。

耳に付けると大きく感じますがカッコイイ見た目です。(画像は新形状の物です)

イヤホン本体はチャージングケースと統一感のあるゴールドのアクセントがカッコイイです。

「エルゴノミクス」デザインにより、装着感を高めたとの事ですが、たぶんエルゴノミクスには様々な解釈があるんだろうなと思うほど様々な形のエルゴノミクスデザインのイヤホンがありますが、『TE-D01d mk2』は装着感の良さと安定感があります。(耳の形は個人差があるので飽くまで個人的な感想になります。)

装着感の高さは、そのまま密閉性の高さに繋がり外音をシャットアウトしてくれるので、イヤホンから流れる音楽に没頭できます。

また、2020年7月現在、更に装着感を追究した新形状へとブラッシュアップされた事により、発売当初のものより装着感、安定感はより良くなっています。 これから「TE-D01d mk2」を購入する方は、新形状の物になると思います。(新形状の装着感についてはこちら

新形状になっただけでなくケースのマグネットも強力になっています。

イヤホン本体だけではなく、ケースにも改良が加えられている様で、イヤホンをケースへ収納する為のマグネットが強力になっています。

そのおかげで、充電の為の電子接点がしっかり付いてくれるので、ケース収納時にイヤホンのハマり込みが足りなくて、充電されていないといった事は起きにくくなっています。

『TE-D01d mk2』のアンビエントマイク

小さい穴がマイク? かな?

ONにすることでイヤホンに搭載されたマイクで周囲の音を拾ってイヤホンから直接外音を聞ける機能です。

2020年1月27日のアップデートでアンビエントマイクの使用感が改善されています。

発売当初は「サー」というホワイトノイズが乗りつつ、シャカシャカした軽い感じの音質で周囲の音を拾っている印象でしたが、アップデートによりホワイトノイズは極小になり、周囲の音も自然な音に近づいています。

(2020年1月27日に配信開始されたファームウェアのアップデート(バージョン1.3)に関する 詳しいレビューはこちら

L側の物理ボタンを1回押すと、流れている音楽が20%まで音量が下がり周囲の音を取り込みます。

R側の物理ボタンを1回押すと、流れている音楽が一時停止して周囲の音を取り込みます。

少し使ってみた感想ですが、音楽を流しながらだと人の声は聞き取り辛い印象を受けました。(音楽を流している機器側のボリュームとのバランスで変わるかもしれませんが、詳しい事はもう少し使い込んでからレビューしたいと思います。)

『TE-D01d mk2』の操作性

イヤホンの上部にある物理ボタンとAVIOTのロゴ部分のタッチセンサーで各種操作を行います。

物理ボタンとタッチ操作の2系統に分かれているので、「音量の上/下」「曲の再生/停止」「曲送り/戻し」「アンビエントマイクON/OFF」など音楽を聴く上で過不足ない操作系だと感じます。

当たり前の事が当たり前にできるのですが、ここが上手くいっていないワイヤレスイヤホンもあるので『TE-D01d mk2』の作りに堅実さを感じる所です。

操作に関しては、2020年1月27日に配信された、AVIOT専用のスマホアプリ 『AVIOT Sound XXX』 で簡単なキーアサインが可能です。 ( AVIOT Sound XXX のレビューはこちら

『TE-D01d mk2』の音質

イヤーピースを取るとこんな感じです。(画像は新形状の物です)

「音楽を忘れた大人たちへ、ロックをお見舞い。」のキャッチコピーの通りロックを中心に聴いてみました。

全体的な印象は、各楽器の音の鳴り出し一音一音の輪郭が感じられ疾走感があります。

また「日本語を母国語とする聴覚特性に合わせたチューニング」に納得させられたのが、ボーカルの活舌が良くなった様に感じる低音域、中音域、高音域それぞれのバランスの良さです。

男性ボーカル、女性ボーカル共に強調されすぎていない絶妙なレベルでよく聴こえるので、いつも聴いている曲に対してボーカルの歌声から感じる趣がよりハッキリする印象です。

重低音と低音は量感がしっかり感じられながらも、混ざり合っていなくて、リズム感が分かりやすい為かノリやすい気持ちの良い音楽に聞こえます。

使い始めた頃は、高音域の「さ行」で若干シャカシャカした軽さで刺さる様な高音域がありましたが、50時間以上使い続けた現在は、高音域のトゲが若干丸くなって聴きやすくなった感じです。

音場は少し狭く感じるものの「アーティストとの距離が近い」感覚、といったバランスに感じるので、奥行きの無さを感じさせる音質ではないのが印象的でした。

ここで言う音質は、デフォルト設定での音質ですが、専用アプリ 『AVIOT Sound XXX』 のイコライザーである程度自分好みの音質にカスタマイズできますので、アプリをダウンロードすることで、楽しみの幅がふえますよ。

バッテリー性能

ウォークマンを充電できるのは嬉しすぎます!

イヤホン単体でも最大11時間再生と十分すぎる再生時間ですが、チャージングケースと併用すると最大120時間再生という驚異的なスタミナですね。

実際に使ってみると、アンビエントマイク使用の有無や、再生環境などでバッテリーの消耗具合に影響があり、一般的な使い方ならイヤホン単体で7~8時間再生といった所です。

チャージングケースを併用すると、実際の再生時間は90~100時間程度だと思います。(ケースと併用してバッテリー切れまで再生し続けた事がないですごめんなさい。)

かなりの長時間再生が可能なので、一般的な一日の使用環境下ではイヤホン単体でもバッテリーを使いきる事はなかなか難しいと思います。

一方、チャージングケースはバッテリー容量 1950mAh とワイヤレスイヤホンの充電ケースとしては大容量な方だと思います。

イヤホン単体でもバッテリー持ちが良く、その上ケース分のバッテリーまで全て使い切るには毎日1~2時間音楽を聴いたとしても、1週間では使いきれないほどです。

積極的にモバイルバッテリーとして使う事で、このケースの真価を感じられると思います。

イヤーピースによる違い

左から、ウレタンフォーム、標準、 SpinfitCP355 のイヤーピースです。上からL、M、S サイズです。

イヤーピースは個人の耳穴の形状により、最適なフィット感が違う為、ジャストフィットするかしないかだけで、聴こえる音質の良し悪しに相当変化があります。

SpinfitCP355

イヤーピース「SpinfitCP355 」のLサイズ

その点を踏まえた上でのレビューとなりますが「 SpinfitCP355 」は「標準」のイヤーピースと比べて、全体的に音が柔らかく感じます。

標準のイヤーピースでは、間近で演奏を聴いている感じから、 SpinfitCP355 では少し離れた位置から聴いている様な、空間の広さを感じる聴こえ方だと思います。

特に低音の「バスドラム」の聴こえ方は標準のイヤーピースが『ドン、ドン』と硬くメリハリのある聴こえ方なのが、 SpinfitCP355 では『ドフ、ドフ』と、バスドラムに綿を詰めた様な柔らかい印象に聞こえます。

個人的には「 SpinfitCP355 」のイヤーピースが3種類の中で一番、聴き疲れしにくい音質だと思います。

ウレタンフォーム

イヤーピース「ウレタンフォーム」のMサイズ

付属しているイヤーピースの中で一番音質が良いと感じたのが「ウレタンフォーム」のイヤーピースです。

他の2つと比べて遮音性が高く、音楽の聴こえ方もクリアで澄んだ音質に感じます。

低音から高音までの聴こえ方は「標準」と「 SpinfitCP355 」の中間の様な印象で、フィット感も段違いによくなるのですが、耐久性が低い事と予備を購入するには高価なのがネックだと思います。

TE-D01d mk2にはノイズキャンセリング機能が付いていないので「ウレタンフォーム」のイヤーピースで補うといった使い方も有用かなと思います。

YouTubeなど、動画視聴

TE-D01d mk2で様々な動画を視聴してみました。

完全ワイヤレスイヤホンとして気になる動画視聴時の遅延ですが、スマホとペアリングしてYouTubeを視聴し確認した所、遅延をほぼ感じずに快適に視聴する事ができました。

音質が良いのでミュージックビデオとの相性がいいのはもちろんですが、ASM動画、音ゲーのプレイ動画、駅のアナウンス集動画、エンジンの駆動音動画など、音がメインの動画視聴が楽しくなりますね。

NETFLIXやAmazonプライムビデオなどでアクション映画を視聴していても、低音の迫力がしっかりしているので、映画の世界観に没頭しやすいです。

まとめ

音質面と機能面を合わせて見ても、12000円強のイヤホンが鳴らしている音とは思えないほど高音質と、使い勝手の良い機能性でコスパの良い完全ワイヤレスイヤホンだと思います。 気になる方は是非チェックしてみて下さいね。

2020年3月19日現在。 手元に届くまで時間を要するようですが、Amazonでも予約販売を再開しています。 購入を考えている方は早めに予約したほうがよさそうです。

使い勝手についても、もう少し使い込んでから改めて記事にしようと考えています。(その記事はこちら

ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。

AVIOT
TE-D01d mk2
汎用性の高い完全ワイヤレスイヤホンだと思います。
ケースがモバイルバッテリーとしても使えるのは珍しいですね。

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