2020年1月23日現在も入手困難な話題の完全ワイヤレスイヤホン AVIOT 『TE-D01d mk2』ですが、現状は次回入荷分を越える予約数に生産ラインが追い付かない事と、アンビエントマイクの改善作業で生産ラインが逼迫しているようです。
今から予約をしても、お届けは1~2カ月先のお届けになる様で、人気の高さが伺えますね。
そんなAVIOTの『TE-D01d mk2』を人がごった返す大型ショッピングモールへの買い物に持ち出し、使用してみた所感をレビューしていきます。
(Bluetooth接続は3台分のデバイスをペアリングできますが、今回はウォークマン「NW-A105」とスマホの2台をペアリングして使い込んでみました。)
タッチセンサーの使用感
L側タッチセンサー | R側タッチセンサー | |
再生 | 1回タップ | 1回タップ |
停止 | 1回タップ | 1回タップ |
曲送り | ─ | 2回連続タップ |
曲戻し | ─ | 3回連続タップ |
音量上げ | 3回連続タップ | ─ |
音量下げ | 2回連続タップ | ─ |
イヤホン電源OFF | 「ポン」という音が3回鳴るまでタップしたままにする | 「ポン」という音が3回鳴るまでタップしたままにする |
音楽再生に関わる基本的な操作はイヤホン本体のタッチセンサ-で行いますが、反応が良く特に不満はありません。
また連続した操作に対してどれくらいレスポンスが良いか「曲送り/曲戻し」の操作で試してみました。
結果、タッチ操作を受け付けた事を知らせる「ポン」という音が鳴ると同時くらいのペースで2~3回分の操作が操作受付の限界みたいですね。
それ以上早かったり、操作回数が多いと、「再生/停止」として受け付けられる事がほどんどでした。
しかし、操作レスポンスとして特に問題を感じる悪さ、遅さ、は感じなかったので、音楽を楽しむ上で「イヤホンのみで操作」する役目は十分に果たしていると思います。
おかげで、ウォークマンやスマホを取り出して操作する機会は少なく、プレイリストの変更の時などに取り出すくらいでした。
(余談ですが、どちらか片方だけの使用も可能です。)
イヤホンのバッテリー性能
BluetoothのコーデックはaptXで接続し、Spotifyで最高音質設定、70%程度の音量で音楽を再生し、必要に応じてアンビエントマイクを使いつつ4時間ほど使用した所でイヤホン本体のバッテリー残量はL側65%、R側は50%でした。
この調子ならイヤホン単体で8時間は持ちそうなので、長時間の使用でもバッテリー残量を気にする事は少なそうです。
チャージングケースのバッテリー性能
AVIOTの『TE-D01d mk2』は別売りのQi規格対応充電器で充電可能な容量1950mAhの充電ケースでイヤホンを約10回充電可能な優れものです。
更にイヤホンだけでなく、モバイルバッテリーとしてスマホなどの機器を簡易充電できる機能もあるので、個人的にワイヤレスイヤホンを持ち歩くニーズに合っているのではないかと感じる付加価値です。
チャージングケースのバッテリー残量を示すインジケーターは4つのLEDで表しています。
LED表示 | バッテリ残量の目安 |
LED1個点灯 | 1~25% |
LED2個点灯 | 25~50% |
LED3個点灯 | 50~75% |
LED4個点灯 | 75~100% |
試しに、バッテリーの消費が激しいSONYのウォークマン「NW-A105」をバッテリー残量40%の所から1時間ほど『TE-D01d mk2』のケースで充電してみました。
結果、1時間でウォークマンを97%まで充電できました。 その時点でケースのバッテリー残量は1%から25%を示すLEDランプ1個点灯状態です。
その後、ケースのバッテリー残量を全て使い切ってからイヤホンを取り出して使用できるか試してみましたが、通常通り使用ができました。
イヤホン単体でも7~8時間は使えるので、心置きなくケースをモバイルバッテリーとして使えますね。
続いてQi規格対応充電器でバッテリー残量0%のケースを充電し再び100%になるまで充電しましたが、約2時間45分ほどかかりました。
また、Qi充電器で充電すると有線接続で充電する時と比べて、本体の温度(充電中40℃前後)が高くなる様なので、便利ですがバッテリーへの負担は大きそうです。 置きっぱなしに注意ですね。
(チャージングケースの検証は後日行ったものです。)
『TE-D01d mk2』のアンビエントマイク機能
AVIOTのワイヤレスイヤホン『TE-D01d mk2』には、左右のイヤホン本体上部にそれぞれ物理ボタンを1つ備えています。
イヤホン左右の「物理ボタン」はアンビエントマイク機能のON/OFF操作用のボタンになっています。
「アンビエントマイク機能」はイヤホン本体に搭載されたマイクで周囲の音を取り込み、その音をイヤホンから聞ける機能です。
『TE-D01d mk2』は遮音性の高いカナル型のワイヤレスイヤホンである為、音楽を流さなくても装着しているだけで周囲の音や声が聞き取り辛くなります。
基本的な使用用途は、周囲の音や声を聞き取る必要がある場合に、わざわざイヤホンを外さずに対応する為の便利機能です。
アンビエントマイク機能は2系統あり、イヤホン本体の左右物理ボタンで機能実行の仕方が分かれています。
左(L)側の物理ボタンは、流れている音楽の再生を止めずに音量を20%程度まで下げつつアンビエントマイクをON/OFFします。(以降Lアンビエントマイク)
右(R)側の物理ボタンは、流れている音楽を停止し、アンビエントマイクをONにし、再度物理ボタンを押すとアンビエントマイクをOFFにし、再び音楽を再生します。(以降Rアンビエントマイク)
このアンビエントマイク機能が役立つであろう外出先でのいくつかのシチュエーションの下、効果のほどを確かめてみました。
アンビエントマイクの使用感
「Rアンビエントマイク」を使用した場合の周囲の音の聞こえ方なのですが、(サーー)という微かなホワイトノイズの中、耳で直接聞くより軽い量感の音質になりつつ、耳で直接聞く音量に近い感覚で外音が聞こえます。
上記を踏まえて、大型ショッピングモールに行き検証してみたのですが、買い物や外食店内の使用は「Rアンビエントマイク」の使用が適していると感じました。
「Lアンビエントマイク」だと店員さんの声の大きさで会話の聞き取りやすさが違い、声の小さな店員さんだと20%程度に抑えられた音楽の音量でも会話が困難な事があるので「人と会話する時くらいイヤホン外せや!」という目で見られる前に「Rアンビエントマイク」使用でスマートに会話した方がいいですね。
「Rアンビエントマイク」使用ならイヤホンから聞こえるのはマイクで拾った音だけになりますので、目の前にいる人の声なら割と小さな声でも聞き取る事ができました。
「Lアンビエントマイク」については、声の大きな人との会話でも音楽が流れていると聞き取り辛い事があるので、人との会話では使わない方が無難です。
2020年1月27日現在、ホワイトノイズの改善を目的とした内部プログラムの変更をしているそうで、既に購入済みの方には専用アプリ『AVIOT Sound XXX』にてファームウェアのアップデートの提供を開始しています。
店内のアナウンス
ショッピングモール内に響くスピーカーからのアナウンスは「Lアンビエントマイク」でも割と聞き取れます。
スピーカーからのアナウンスの声は大音量なので、音楽を停止した状態ならアンビエントマイクを使用していなくても聞き取れる事もあり、当然と言えば当然ですが聞こえます。
ただ、スピーカーから遠い位置にいる場合は若干聞き取るのが厳しい事もあります。
駅や電車内での使用はまだ試していないのですが、スピーカーとの位置が近く、大音量でアナウンスが流れる電車内なら、「Lアンビエントマイク」の機能は十分に使えるんじゃないかなと予想しています。(後日、電車内で検証した場合に追記します。ごめんなさい)
アナウンスの聞き取りに関しては「Lアンビエントマイク」でも使えると思いますが、イベントの開始時間など、聞き逃したくないアナウンスがある場合は「Rアンビエントマイク」を使ったほうが無難だと思います。
電話での使用感
(電話での使用感は、2020年1月末のファームウェアアップデート(バージョン1.3)で改善しています。下記は発売当初の使用感です。) 詳しい記事はこちら
電話が掛かってきた場合、イヤホン左右のタッチセンサーをどちらでもいいので、1回タップすれば通話を開始する事ができます。(通話終了もタッチセンサーを1回タップです。)
しかし、相手の声はハッキリ聞こえるのですが、相手にはこちらの声がこもったように遠く聞こえる上、ブツブツと途切れる事もあるそうで、通話には向かない様です。(声を張ってみたりしましたが、声が遠いのも、途切れるのも改善しませんでした。)
まとめ
AVIOTのワイヤレスイヤホン『TE-D01d mk2』を外出時に使ってみた所感は、音質も良く操作性がしっかりしていて、機能も充実している事から今後ますます持ちだす機会が増えそうです。
ノイズキャンセリング機能が無いので、雑踏を気にせず音楽を聴くには、60%~70%程度まで音量を上げればいいと思いますが、少々音漏れするので、電車内では上げすぎに注意ですね。
ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。
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