SONYのウォークマン、アップデートでバッテリーが約1割改善

アナグラのshinです。(5月28日の最新アップデートVer2.0のバッテリー検証記事はこちら)

2020年2月6日にSONYのウォークマン「NW-A100」と「NW-ZX500」の両シリーズにアップデートが配信開始されました。(アップデート後のビルド番号は1.20.02になります)

どんな違いがあるか、特にバッテリー関連に改善が見られるのか、さっそく手持ちの「NW-A105」をアップデートしていくつか検証してみました。

結果、バッテリーの消費が改善され、持ちがよくなっている事がわかりましたので「NW-A100」のバッテリー不評で購入を迷っている方や、既に所有していてアップデートをするか決めかねている方の参考になればと思います。



Ver1.20.02 から自動電源OFF機能が追加

アップデート後、設定画面からバッテリーの項目をタップすると、メニュー内に「自動電源オフ」の項目があります。

「自動電源オフ」機能は無操作の時間が設定した時間経過すると電源がOFFになるというもので、うっかり電源を切り忘れて、次に使う時にはバッテリーが消耗しきっている様な事態を避けられる機能です。

この機能は、バッテリー持ちの悪さが目立つ「NW-A100」シリーズには、必須と言える機能かもしれませんね。

使わない時は極力電源をOFFにしてバッテリーを持たせたい方には、切り忘れ防止になる良い機能だと思います。

電源OFFのタイミングは「1時間」「3時間」「6時間」「12時間」の4つから選択できます。

バッテリーの消耗率が改善してる!

前バージョンであるビルド番号「1.10.04」時点では、発売当初よりも更にバッテリーの消耗が激しくなり、スリープ状態でも1時間あたり約3~5%ほど消耗するようになっていたので、電源をOFFにするか機内モードにしていました。(機内モードだと1時間で約1%程度の消耗)

システムアップデートされる事で、内部的な処理などが効率化されて、バッテリーの消費が改善される事があります。

今回のアップデートで機能の追加だけでなく、内部的な動作処理の効率化によるバッテリーの改善が見られるか気になったので検証してみました。

スリープ状態でのバッテリー消耗率

検証方法は、適当にウォークマンを操作し、バッテリーが1%減った瞬間からスタートして、10時間放置の後バッテリーがどれくらい消費されたか確認します。

結果、スリープ状態10時間放置で15%消費。 1時間あたり1.5%の消耗率なので、前バージョンと比べて改善が見られますね。

機内モードでのバッテリー消耗率

機内モードでの検証もスリープ状態での検証と同様の条件でスタートします。

機内モードにして10時間放置してみましたが、結果は7%消費。 1時間あたり0.7%消費でこちらも改善しています。

機内モードでの消耗率なら、普段の使用状況によっては電源をオフにしなくても機内モードを活用するのもアリかなと思います。

Bluetooth接続でストリーミング再生時のバッテリー消耗率

ワイヤレスイヤホンをBluetooth接続して、バッテリーの消耗率を検証します。

ネットにWi-Fiで繋ぎ「Spotify」の最高音質設定、音量60%で適当なプレイリストを連続再生し、バッテリーが1%消費した瞬間をスタートとして、スリープ状態(バックグラウンド再生)で3時間放置した後、バッテリー残量を確認します。

また、接続する機器は『WF-1000XM3』と『TE-D01d mk2』の2機種を使用し「AAC」と「aptX」のコーデックの違いも合わせて見てみますね。

まずは、コーデックが『aptX』での接続となる、AVIOTの「TE-D01d mk2」で検証しました。

結果は、3時間で34%消耗。 1時間あたり11.3%の消耗率となりました。

NW-A100購入当初に同条件でバッテリーの消耗率を「WF-1000XM3」で検証した時は、3時間で38%消耗していたので、この結果と比べると約1割近くバッテリーの持ちが良いようです。

続いてコーデックが『AAC』での接続となる、ソニーの「WF-1000XM3」の結果です。

こちらも、3時間で34%消耗。 1時間あたり11.3%の消耗率となり、コーデックによる電力消費量の違いは見られませんでした。

そうはいっても、「NW-A105」購入当初と比べて、電力消費が効率化され抑えられているので嬉しいかぎりです。

有線接続でストリーミング再生時のバッテリー消耗率

ソニーのWH-1000XM3とNW-A105を有線接続します。

NW-A105とヘッドフォン(WH-1000XM3)を有線接続し、Spotifyの最高音質設定、音量65で3時間再生しバッテリーの消耗率を見ます。

結果は、3時間で40%消耗。 1時間あたり13.3%の消耗率で、NW-A105購入当初に検証した時と比べ3%改善している結果ですが、やはりBluetooth接続よりも有線接続の方が電力を消費するのは変わらずですね。

まとめ

今回の記事ではバッテリーに焦点をあてた内容となりましたが「Ver 1.20.02」を適用する事で、バッテリーが改善傾向になる事が確認できました。

以前のバージョンであったSDカードが認識されなくなる不具合など、その他の改善もあるようです。 今の所、目立った不具合も見られないので以前より快適に使えるようになった印象です。

また、電源をOFFにしなくても、機内モードをONにすれば、スリープ状態でのバッテリー消耗をかなり抑えられるので、個人的には「機内モードのON/OFF」を活用する使い方がおすすめです。

ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。

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