【前編】では読書が苦手な方でも始めやすく、続けやすい。 そして、電子書籍リーダーを使う事によって、読書の効果を加速できるという話をしました。
今回は、【前編】で紹介した読書方法がなぜ効果的なのか、前回の補足の様な記事になります。
また、【前編】を読んでいなくてもわかる内容になっていますので、お気軽にお読みください。
読書を始めたいけど、どの方法も長続きしなかったという方は、とりあえず読書を長続きさせて習慣にする手助けになるかもしれないといった内容になっております。
また、読書に限った話ではなく広く学習や、仕事などの目標達成にも使える方法なので、一つの方法論として価値を見出せるかもしれません。
成長を意識しない程度のスモールステップで大丈夫
読書が苦手、時間が取れない、といった状態から、何らかの理由で読書を始めようと考えた時に、初めから難解な本を手に取り、読書に長い時間を割くのは「読書は明日から始める」と、明日も明後日もその次の日も「明日から……」のループに陥りやすいですよね。
でも、薄くて簡単な内容の本から、短時間なら、読書に対する踏み台は上がりやすいものとなります。 更には、読了までの期間を1カ月など長期または無期限にすれば、もはやステップなどと言えない程の小さな踏み台です。
目標達成のプロセスを小刻みにして、小さな目標達成の体験から得る小さなモチベーションと自信が、次の小さなステップに足を運ぶ原動力になる、というのが「スモールステップ法」と呼ばれる学習法で、知っている方も少なくないと思います。
ただ、これを基本に成長を意識する事が無い程度までステップを小さくする事で、一番重要な「継続」しやすい状況を作ります。
読書のポジティブな効果を取り入れる為には、何より継続する事が重要な為、小さな達成感や、それによる成長などを実感する為に、目標を決める事すら必要ありません。
決める目標は、最初に一つだけ「継続する事」だけです。
(話を分かりやすくする為に、難解な本、簡単な本と表現しましたが、難解な本だから質が高いとか簡単な本だから質が悪いという事ではないです。 読んでいて簡単で分かりやすい本ばかり読んでも効果はあります。)
目標を決めなくても大丈夫
目標、目的がないと、そこから得るものもないと思うかもしれませんが、最初に「読書」と「継続」が目標であり目的である以上、それ以外は無くても、得るものは読む本の内容と読んだ自分の素養がもたらしてくれるので、意識する必要がありません。
その理由を人間の体の成長に例えて説明します。
人が生まれて年月を経ていく毎に体が大きく成長していきますが、日々の生活の中で「明日は○○mm身長を伸ばすぞ」とか「先週と比べて○○mm成長した」と言う様に、日々体の成長を意識する人は中々いないと思います。
それでも、確実に体は成長していきます。
これと同じプロセスが読書でもありますので、ご飯を食べて息をするくらい自然な事として続けやすい段階(成長を意識しない)までステップの高さを低く設定する事が重要です。
全ては継続の為、初めの一段目に足を掛ける事と、緩い坂道なみに段差の低い楽な階段を上り続ける為で、ステップを低くするというのは「読みたい本」または「読みやすい本」で「短時間」または「数ページ」など自分が確実に続けられる楽な高さにする設定する事です。
意識低くても大丈夫
とにかく、常に本を持ち歩き、休憩時間や移動時間などの隙間時間に「どうせ眠くなるけど、2,3ページくらい読むか」といった所からでも構いません。
時間が空いた時に少しだけでも読書をしていれば、気づいた時には「少し時間空いたし読みたい」に変わります。
ここまでおざなりな読書でも効果がある理由は、体の成長が絶え間なく進む様にひたすらに継続すれば「10分」「1ページ」「一行」だけでも、知識は蓄積し共に読解力や理解力が高まっていきます。
最初は1づつのインプットかもしれませんが、読書においては継続する事の効果は常に1づつではありません。
読書を継続し読解力や理解力が高まると、ある時に経験値が溜まってレベルアップしたかの様に1づつだったインプットが5づつインプットされる様なブレイクスルーが訪れます。
このレベルアップを度々経験する事で、読書体験は質の高いものへと変化していきます。
少しずつでも継続すれば、読解力や理解力の高まった分、本が読みやすくなり、更に読書へのステップは低くなります。 ステップが低く感じる様になった分、より多くのページ多くの時間、読書に耽る事ができる様になります。 するとレベルアップが訪れ、多くのインプットを得られる様になり、比例して高まった読解力や理解力が更に読書体験を加速させて行きます。
ここまでくると、知識欲が芽生えて率先して読書の時間を取りたくなっているかもしれませんし、今まで通りの短時間でも、捗り方は段違いになっていると思います。
アウトプットを意識しなくても大丈夫
【前編】で述べたアウトプットは読書の効果を高める上で重要だと思います。 読書経験から得たインプットをより深く理解する為の増幅に役立つからです。
しかしアウトプットも意識する必要はないと思っています。 正確には進んで実践(アウトプット)する必要はないと感じています。
理由は、個人的な経験上の話になりますが、得た知識を実践する機会を自分から作り出さなくても、日常の中で実践する機会は嫌と言うほど訪れるからです。
実践できる機会は、自身の考え方次第(発想)によって、いくらでも「実践できる機会」になりますし、読書を継続していれば「実践できる機会」だと見抜く場面は自分の素養の積み重ねと共に増えて行きます。
この世の中、自分を試す事など無くほっといてくれるほど、甘くはないな。 と感じていて、必要な時に必要な分だけ実践(アウトプット)するくらいでも十分だと思います。(読書継続で、実践に価すると感じる出来事は増えて行きますので、何でもかんでも実践!実践!と考えていると疲れます。 気づいた多くの出来事から優先度の高いものを選べる方がよっぽど大事だと思います。)
まとめ
読書は手軽で楽しく、また素晴らしい趣味になるものだと思います。
僕は、会社に理不尽な物言いをする上司がおり、そのおかげで自分自身が信じられなくなっていた状況から、自分を信じて言い返せるようになりたくて始めたのが切っ掛けですが、最初は眠くなるので、2ページくらいしか集中力が続きませんでした。
【前編】では読書を進める上での考え方など述べていますが、最初の内はそんな事は気にせず、1ページづつからでも始めてみて下さい。 継続していれば、自然と読む技術も上がっていきますので、気楽に読書を始める切っ掛けになればと思います。
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