アナグラのshinです。
5月28日にSONYのストリーミングウォークマン『NW-A100シリーズ』と『NW-ZX500シリーズ』へアップデート(ver2.0)が配信され、ハイレゾ音源ストリーミング再生に対応しました。
今までは“Amazon Music HD”や“mora qualitas”などで「96kHz/24bit」や「48kHz/24bit」ハイレゾ音源のストリーミングサービスが提供されていましたが『NW-A100シリーズ』や『NW-ZX500シリーズ』で再生した場合「48kHz/16bit(CD音質)」相当までダウンコンバートされた状態での再生でした。
アップデートを適用すれば、今後はストリーミング再生でもハイレゾ音源で高音質のまま音楽を楽しめます。
アップデート後は、設定からハイレゾストリーミングの使用をONにする必要があるのですが、電池の使用量が増えるとの注意書きがあり「NW-A105」ユーザーとしては使用に耐えないほどの使用量なのか検証してみました。
また、NW-A100シリーズのデメリットとして”バッテリー持ちの悪さ”があるので、アップデートの影響がバッテリーの使用量に影響を及ぼしているかも見てみましょう。
検証の際、SONYの公式HPに「※ ハイレゾ音質の楽曲を提供するストリーミングサービス利用時に、ハイレゾ音質で再生するには、本体Ver2.00以降、本体の設定で「ハイレゾストリーミングの使用」をONにし、有線接続にする必要があります」とありますので、検証にはヘッドフォン「WH-1000XM3」を有線接続して検証します。
NW-A105を『ハイレゾストリーミングの使用』をONにする。

まずは「設定」を開き「音」をタップします。
メニュー内の『ハイレゾストリーミング』をタップします。
「ハイレゾストリーミングの使用」のスイッチをタップしてONにします。
すると本体の再起動を促されますので「再起動」をタップすれば、ハイレゾストリーミングが使用できるようになります。
ハイレゾストリーミングON状態の電池使用量
NW-A105の設定からハイレゾストリーミングの使用をONにした状態で5時間スリープにした時の電池使用量を見てみたいと思います。
5時間のスリープは「通常スリープ」と「機内モード時のスリープ」の二つを検証します。
検証は、電池残量表示が1%減った瞬間をスタートとし、5時間後に何%減ったかを見て見ましょう。
5時間スリープ
99%から本体をスリープ状態にして5時間後、電池の残量表示は92%となり、7%消費しました。 ハイレゾストリーミングの使用をONにしたからといって、常に電池の消費が増えるといった事はなさそうですね。
前回との比較
前回、Ver1.2アップデート時にも同じような検証を行いました。
その際は、スリープで10時間放置し、電池の消費量は15%でした。 今回のVer2.0では半分の5時間で検証した為、前回の結果を半分に割ると7.5%と、誤差の範囲内での違いしかありませんでした。
機内モードで5時間スリープ
一応、機内モードでのスリープでも消費量を検証してみました。
68%から本体の機内モードをONにして5時間後、電池の残量表示は66%と2%消費しました。 こちらの結果も「ハイレゾストリーミングの使用」をONにした事により電池の使用量が増えるの事はないようです。
ここまでの結果を見ると、音楽を聴き終えた時に電池の消耗を抑える目的で、いちいち「ストリーミングの使用」をOFFにする必要はなさそうですね。 5時間程度の放置時間なら「機内モード」をONにするだけで事足りそうです。
前回との比較
前回のVer1.2の時は10時間放置して検証し、結果7%の使用量でした。
今回5時間放置した結果と照らし合わせる為、前回の結果を半分に割ると使用量は3.5%になります。
「ハイレゾストリーミングの使用」をONにして有線接続での電池消費量
続いてSONYのハイレゾストリーミングサービス“mora qualitas”のアプリを使って、96kHz/24bitのハイレゾストリーミング再生し、ヘッドフォン「WH-1000XM3」を有線接続にて3時間再生した時に、電池がどれくらい消費されるか検証します。(再生中は画面消灯)
検証は電池が1%減った瞬間をスタートとし、音量65設定で行いました。
96kHz/24bitのハイレゾ音源ストリーミングを3時間再生
99%からスタートして3時間後に56%まで消費したので、使用量は43%となりました。
電池の使用量が増えるとアナウンスされている割には思ったほどの使用量ではないと思います。 この時点で「ハイレゾストリーミングの使用」ONにしっぱなしでいい気がしてきました。
ver1.2のアップデートの時にも同じ検証をしましたが、結果は40%の消費量だったのでVer2.0を適用したNW-A105で「ハイレゾストリーミングの使用」をONにした状態と比べても大幅に消費量が上がった訳ではないようです。
Spotifyの最高音質再生
「ハイレゾストリーミングの使用」がONの状態だと通常の音楽配信サービスでも電池の消費量が上がるのか“Spotify”の最高音質設定、音量は65で3時間再生してみました。
結果は、99%からスタートして約3時間再生後60%だったので、使用量は39%でした。
こちらの結果も「ハイレゾストリーミングの使用」をONにした影響を感じられないので、ハイレゾストリーミングサービスを使用している方は、ONにしたままでもあまり問題がないように感じます。
もしかしたら、Ver2.0でバッテリーの使用量が改善されたのかもしれないと思い「ハイレゾストリーミングの使用」をOFFにして、同条件で検証してみました。
結果は、ONの時と同様でOFFでも40%の使用量となりました。
どうやら「ハイレゾストリーミングの使用」をONにしても、ハイレゾストリーミングが再生可能な状態になるだけで“ハイレゾストリーミング再生の時だけ”相応の電池使用量になるように感じます。
前回のVer1.2も同じように3時間、音量65で再生していますが、結果は40%の使用量でした。
今回のVer2.0でも「ハイレゾストリーミングの使用」ONでもOFFでも40%前後と、あまり大きな差がありませんでした。
おわりに
5月28日のVer2.0アップデートでハイレゾストリーミング再生に対応した事は最高に嬉しかったのですが、いざ再生してみたら物凄い電池が減るとなると嫌だなと思ったら気になって仕方なかったので、今まで通りの使用感で使えるか検証してみました。
結果的に「ハイレゾストリーミングの使用」をONにしたままでも、今の所ハイレゾストリーミング再生ができるようになっただけで、特に不具合も無く、今まで通りに使えています。
ハイレゾストリーミングは提供しているサービスも曲数もまだまだ少ない印象ですが、今後増えると思います。
今はSpotify並みの曲数がハイレゾストリーミングで聴ける未来に期待しつつ“mora qualitas”でハイレゾ音源掘りに夢中です。 今回のアップデートは心からNW-A105を購入してよかったと思えるアップデートでした。
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