【fire HD 8 Plus】コスパ最高の一人用ごろ寝エンタメタブレットをレビュー

アナグラのshinです。

2020年6月3日に発売された、Amazonのコスパ最高エンタメ専用機(と勝手に思ってます)“8インチ”タブレット『fire HD 8 Plus』が届きましたのでレビューしていきます。

“8インチ”というと割とコンパクトなサイズ感なので、タブレットを複数人で囲み見るというよりはプライベートな時間を、映画アニメ音楽漫画小説雑誌などのコンテンツで、充実した時間を過ごす為のエンタメ専用機としての使用がおすすめです。

とくにゴロ寝しながら見たい動画を一気見する休日は最高に贅沢だと思います。

もちろんカップルで肩を寄せ合いながら使うのもいいと思いますが、そんな奴らはホラー映画でも見ていて絶叫シーンでビックリしてのけぞった拍子にソファーごと後ろに転げ落ちてお互いの身体が入れ替わればいいんです。

一人で使うのが一番いい!(血涙)

6月11日現在、一カ月程度の入荷待ち状態ですが、これから『fire HD 8 Plus』を購入するかどうか検討している方はぜひ参考にして頂ければと思います。

Amazonのタブレットは“Android”や“iOS”のどちらでもない「Fire OS」というAmazonが“Android”をベースに独自開発したOS搭載しています。

“Android”をベースにOSが開発されたといっても、Google playストアでアプリをダウンロードする事は出来ず、Amazonのストア内で提供されているアプリのみダウンロード可能となっています。

YouTubeを見たい場合は、Youtubeの専用アプリがダウンロードできませんので“Silk”という専用のブラウザでYoutubeのサイトにアクセスして試聴する形になります。

ではAmazonのストアにどんなアプリがあるのかというと–

動画配信サービスのアプリ(一部抜粋)
Prime Video(プリインストール)
Netflix
DAZN
Twitch
GYAO!
バンダイチャンネル
ABEMA
Red Bull TV
Hulu
FOD
音楽配信サービスのアプリ(一部抜粋)
Amazon Music(プリインストール)
Spotify Music
SNSアプリ(一部抜粋)
Twitter
Instagram
Facebook
Skype
Pinterest
メモアプリ(一部抜粋)
Evernote
ColorNote
オンラインストレージアプリ(一部抜粋)
OneDrive
Dropbox
Amazon photos
メーラーアプリ(一部抜粋)
Eメール(プリインストール)
Outlook
myMail
ゲームアプリ(一部抜粋)
マインクラフト
白猫プロジェクト
パズル&ドラゴン
星のドラゴンクエスト
チェインクロニクル3

(上記に挙げたアプリは快適に動作するか不明ですが、これら以外にもAmazonストア内に様々なアプリがありますので、自分に合ったアプリがあるか探してみた上で検討してみて下さい)

他にもプリインストールされているアプリで「天気」「時計(目覚ましやストップウォッチ」「カレンダー(Googleカレンダーと同期可能)」「電卓」「ドキュメント(Word、Excel、PowerPointの様なもの)」が入っていて基本的な事は一通りできるようになっています。

AndroidやiOS端末ほどの多様性はないものの、11980円という価格を考えればAmazonでダウンロードできるアプリの範囲内でも活用の幅は十分あると思います。

一応、裏技を使えばGoogle playストアを導入する事が可能ですが、何かしらの不具合が起きた場合に保証の対象外になりますのでおすすめしません。

fireタブレットを第6世代の頃から買っているのですが、2度も初期不良に当たったので不良率が高いのかな? という印象があります。

初期不良に当たってしまった場合はサポートに連絡し、状況を説明した上で認められれば、連絡した次の日くらいには新品が届きました。(不良品は箱に戻して返却します)

不具合があった時にしっかりしたサポートを受ける為にも、保証期間内は通常使用する事をおすすめします。

『fire HD 8 Plus』の同梱物

必要最低限のものしかはいってませんね。

箱を開封すると『fire HD 8 Plus』本体以外に「充電アダプタ」と「Type-Cケーブル」「説明書類」が入っています。

充電アダプタは5.2V(電圧)×1.8A(電流)=9.36W(出力)

今までの物より少し大きめです。

9Wの出力なので第8世代の「fire HD 8」より高出力のアダプタが付いていて、4時間ほどでフル充電できる代物だそうです。

充電用のケーブルは「Type-Cケーブル」が付属しています。 世の中の機器がType-Cに移行していますが、まだまだマイクロUSBと混在する面倒くさい状況なので、Type-Cというだけで少し嬉しくなってしまいます。

あとは読む事が今後もないだろう説明書類です。

本体のサイズが変わり、重量が少し軽くなりました

fire HD 8 Plusサイズ:202×137重量:355g
第8世代 fire HD 8サイズ:214×128重量:369g

『fire HD 8 Plus』と第8世代「fire HD 8」とで大きさを比べると、縦持ちした時の横幅が長くなり、縦幅が短くなっています。

縦幅みじかくなったぶん横幅が長くなってますね。

縦持ちで側面を親指と薬指でホールドする持ち方だと少し持ち難くなった印象です。 手の小さな方は端をつまむ持ち方になりそうです。

サイズの変更に伴い、今まで使っていたケースや保護フィルムが使えないのは少し残念ですね。

重量は新旧持ち比べてみても重さに違いを感じなかったので、実際に計ってみたら『fire HD 8 Plus』が350gで「fire HD 8」が352gでした。 相変わらず手に持ちながら使用するのは手首にくるので、スタンドの使用をおすすめします。(腱鞘炎持ちの意見です)

カメラ位置が変わった

『fire HD 8 Plus』は“showモード”で本体を横にして使う事を想定してか、以前は短辺側についていたカメラが長辺側に変更になりました。

Skypeのアプリが使えるので、テレビ会議などにも使えそうですね。

液晶の明るさ

『fire HD 8 Plus』は解像度1280×800(189ppi)の液晶ディスプレイが搭載されています。

左がfire HD 8 Plusです。

違いが分かりやすい様に、両端末の画面輝度を最大にし、部屋を暗くして写真撮影してみました。

第8世代の「fire HD 8」と同じ解像度ですが『fire HD 8 Plus』の方が、明るさ、発色ともによくなっています。

相変わらずのHD画質ですが「画質が粗くて見てられない」ということは無く、若干ですが発色が良くなった事で見やすくなった気がします。

CPUとRAMが強化され動作がサクサク

CPURAM
fire HD 8 PlusMediaTek MT8168 クアッドコア2.0GHz3GB
fire HD 8(第8世代)MediaTek MT8163 クアッドコア1.3GHz2GB

『fire HD 8 Plus』は以前の「fire HD 8」と比べてCPUとRAMが強化され処理速度が30%高速化しました。

以前の機種では、メニュー画面を左右にスワイプするだけでもたまにカクついたり、アプリの立ち上がりの遅さを感じていましたが『fire HD 8 Plus』ではカクつきがほとんど無く、よく使用する「Prime Video」「Netflix」「Twitter」などのアプリでは動作の軽さを感じます。

動作が軽くなった事で「fire HD 8」に感じていたカクつきや、もたつきによる不満はほとんど無くなり、より使いやすくなったと感じました。

同じページを表示させるにも、若干fire HD 8 Plusが速いです。

『fire HD 8 Plus』と第8世代「fire HD 8」で、同じページへ同時にアクセスして表示されるまでの時間や画面をスワイプしてスクロールさせた時の動きなどを比べてみました。

結果は『fire HD 8 Plus』が若干早くなった程度で、ページが表示されるまでの時間は体感で0.2秒~0.3秒くらい「fire HD 8」より早いといった感じです。

上下にスクロールさせたときの動作のスムーズさも「fire HD 8」とそこまでの差は感じられませんでした。

モバイルアプリ版も簡単に入れられますが、あえてPCブラウザ版の艦これをプレイしてみました。

ただ、ブラウザゲームを遊んでみた時に第8世代の「fire HD 8」は時々カクつくのに対し『fire HD 8 Plus』は安定してスムーズに動いてくれました。

グラブルも全て最高設定でもサクサク動きます。

DMM.GAMESなどのブラウザゲームをプレイする人には使い道が増えそうです。(艦これやグラブルなど遊べます)

OSがピクチャーインピクチャーに対応

fire OS なのにAndroid8から実装されたピクチャーインピクチャーの機能が使えるのがありがたいです。

TwitterをみながらNetflixも同時に視聴できます。

「Prime Video」や「Netflix」を再生中に■ボタン(マルチタスク)を押すと再生中の動画が画面右下に小さく表示されますので、そのまま「Twitter」や「Silkブラウザ」などを使えます。(小さく表示された画面は好きなところに移動できます)

動画を見ながら関連情報を調べたりする時に、嬉しい機能です。

CPUやRAMが強化された為か、ピクチャーインピクチャーを使いながらTwitterを見たりブラウジングしても、思ったほどもたつきが無く、買った事への満足感が高まりました。

ちなみに、Youtubeのプレミア会員になったらYouTubeの動画をピクチャーインピクチャーで使えるか試してみましたが、ダメでした。(残念)

ボリュームキーと電源ボタン同時押しは押しにくかったので嬉しい

また些細なことですが、以前は電源ボタンを長押しした時にでるメニューが「電源オフ」と「再起動」だけだったのですが「スクリーンショット」が追加された事も地味に嬉しいです。

その他の変更点

長年同じだった電源ボタンの位置が変わってしまい、思わず電源ボタンをさがしてしまいます。

その他の変更点としてはtype-Cになった事とスイッチやイヤホンジャックの配置が変わり、第8世代「fire HD 8」を使い慣れている状態だと、スイッチの位置を間違えるくらいの些細な違いです。

バッテリー持ち

公式では12時間とアナウンスされていますが、実際に「Prime Video」で動画を3時間再生し続けてどれくらいバッテリーを消費するか見てみます。

検証する際の本体設定条件は「画面輝度75%」でイヤホンを有線接続した状態で音量は約70%とにしました。 また「Showモード」と「Alexマイクカメラ」を両方ともOFFにした状態で行いました。

本体を100%まで充電した後、99%になった瞬間にスタート。

「Prime Video」を3時間再生し続けた結果、19%消耗しました。

この結果をもとに12時間再生し続けた場合を予測すると

19%(3時間)× 4 = 76%

なので、動画を見るくらいなら申し分ないバッテリー性能ですね。

専用のワイヤレス充電スタンドでの充電

Type-Cケーブルと専用のアダプターを使えば4時間ほどでフル充電できるそうですが専用の「ワイヤレス充電スタンド」で充電すれば出力10Wでの急速充電が可能で、2時間以内に80%充電するそうなので、実際にどれくらいで充電が出来るのか試してみました。

『fire HD 8 Plus』本体の電池を5%まで消費した状態で8:32からスタートしました。

結果は11時00分に100%となり、2時間28分で95%充電できました。

バッテリーをほぼ使い切ってからワイヤレス充電をスタートさせて、フル充電まで3時間かからないのはメリットだと思います。

ただ場所を取りますし、角度調整できない事や「Showモード」を使うのに必須ではない事などを考えると、4600円と値段的に高く感じました。

Bluetooth5.0対応

Bluetoothは5.0へバージョンアップしていますので“キーボード”“マウス”“ワイヤレスイヤホン”をペアリングして使ってみました。

キーボードやマウスは特に動作が重く感じられる事もなくスムーズに使えました。 これならモバイル用途のコンパクトなキーボードとマウスをセットに持ち運びつつドキュメントの作成にも使えそうです。

続いてAVIOTの完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01d mk2」を『fire HD 8 Plus』とペアリングして音楽や動画を視聴してみました。

音楽を聴く分には何の問題もありませんが、動画を視聴していると映像に対してやや気になるレベルの音の遅延を感じます。(大体0.2~0.3秒の遅れ)

一応「TE-D01d mk2」を別のスマホとペアリングして動画を視聴してみましたが、遅延は感じられません。 ワイヤレスイヤホン側の対応コーデックは、SBC、AAC、aptX、なので、もしかしたら『fire HD 8 Plus』側が遅延がでやすい「SBC」にしか対応していない可能性がありますね。(公式のスペック表には明記されていないので、不明です)

SDカードについて

第8世代の「fire HD 8」は、SDカードを内部ストレージとして認識させる事ができましたが、SDカードに保存されたアプリは、動作が遅くて使い物になりませんでした。

例えばTwitterはやっと立ち上がったかと思ったら、上からゆっくり画像が一枚づつ表示されていました。 Netflixは作品タイトルが表示されるまで真っ暗な画面を眺め続ける始末です。

『fire HD 8 Plus』でもそのような状態になってしまうのか、サムスン製128GBのSDカードを内部ストレージ化してアプリをインストールし、動作を確認してみました。

画像はSDカードを外部ストレージとして認識している状態です

比較の為、本体の内部ストレージにNetflixやTwitterのアプリをインストールした状態での動作を見ましたが、ダウンロードからインストール、アプリの立ち上げ、動作、どれもスムーズで問題ありません。

次にSDカードをフォーマット後に内部ストレージ化し、NetflixやTwitterのアプリをSDカードに保存した状態で動作確認しましたが、ダウンロードからインストール、アプリの立ち上げ、動作まで、内部ストレージに保存した時と同じような使用感で使えます。

以前の不具合は解消されているので、更に扱いやすくなったと思います。

『fire HD 8 Plus』のカメラ性能

『fire HD 8 Plus』と第8世代「fire HD 8」で同じ被写体を同じ場所から同じ明るさで撮り比べてみました。(晴れの日中、窓から光が差さない薄暗い部屋で撮影)

カメラは以前と同じ2メガピクセルカメラとなっていますが第8世代「fire HD 8」のものより質のいいセンサーになったのか写りは『fire HD 8 Plus』の方が断然よくなっています。

Showモード

充電スタンドに置いた状態での『Showモード』は快適です。

第8世代「fire HD 8」にも『Showモード』はありましたが“echo dot”があれば十分だと思って使っていませんでした。

今回『fire HD 8 Plus』を充電スタンドとセットで購入したので、試しに使って見たのですが“echo dot”に尋ねた場合と返答は同じでも、画面に補足や追加の情報が表示されるのでより便利になった印象です。

訊いてない事も画像で教えてくれます。

例えば今日の天気を訊くと、当日の空模様と気温を音声でアナウンスしてくれますが、画面には1時間毎で4時間先までの空模様と気温が表示されていたり、音楽を掛けてもらうと曲に合わせて歌詞が表示されたりします。

アイドリング時には天気やニュースの見出しが表示されるのですが「アレクサ、詳しく教えて」と言うと直前に表示されていたニュースの記事を読み上げてくれます。

アレクサに話しかける頻度は確実にあがりました。

隙間から音がでてる

最後に小ネタですが、充電スタンドに置いて音楽を聴く際、スピーカー側を下にして置くと、スタンドの隙間がメガホンみたいな役割になって音が良く聴こえますよ。(上下逆だと充電スピードにどんな影響があるか試していませんが、充電は上下逆でも可能です)

おわりに

「fire HD 8」は第6世代から買い続けています。

第9世代は動作がもっさりな7インチと、一人用としては大きすぎる10インチのタブレットだったので見送りました。

一応、10インチのタブレット(Xperia Z4 tab)も所有していて、書籍等のサブスクリプションで雑誌などを見るときは見やすくていいのですが、ごろ寝しながら自堕落に過ごしたい時には大きすぎて持て余していたので、8インチが最高だ! という結論に至りました。

自堕落な僕だからこそ辿り着いた境地です。

第8世代から2年経って、ようやく8インチの『fire HD 8 Plus』が発売され、機能的にも強化されているということで速攻で予約したのですが、6月11日現在おおくのタブレット難民が生まれる品切れ状態でアクセサリー類まで品切れするほどの有様です。

こっちは去年の台風被害からコロナ禍の影響までにありとあらゆる品切れを経験し、品切れ疲れしていた所でした。

でも今回は予約開始の情報が出てから購入するまでの動きが正に啐啄の機! 割と直ぐに手に入って安心しています。(誰しも言ってみたいセリフ、言葉ってあると思うんです。 啐啄の機なんて言葉つかう機会ないと思っていたのですが、今じゃん! 今つかわないともう一生つかう事ないかもしれないじゃん! と思ってあわてて書きました。 つまり何が言いたいのかと言うと、そろそろAmazonからFire hd 8の新型出ないかな。 欲しいな。 と思って調べたその日が奇跡的に予約開始の日だったという訳です。 本当は書くんじゃなくて誰かに対面で言いたいのですが、たぶんそんな機会はないと思ったので、すがる様に書いてます。啐啄の機、それが僕にとって言ってみたい言葉の一つで、どことなく中二病くさい所がたまらない言葉でしたありがとうございました )

しばらくは『fire HD 8 Plus』をおもちゃに色々試して遊んでみようと思います。

ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。

Amazon
fire HD 8 Plus
エンターテイメント専用機として優秀なタブレット。
セールの時がねらい目です。

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