形状がブラッシュアップされたAVIOTの「TE-D01d mk2」でどう変わったか

アナグラのshinです。

先日、AVIOTから「TE-D01d mk2」をユーザーの声を元に、より装着感の高い形状へと変更した為、旧形状の物を使用しているユーザーは“新形状”の物へ無償交換するとの内容でメールが届きました。

今までこんな良心的な対応を受けた事がなかったので、新手のワイヤレスイヤホン交換詐欺かなとも思いましたが、交換申請して本当に“新形状のTE-D01d mk2”が手元に届いたのでレビューしていきます。

これから受け取る方の参考になればと思います。

新TE-D01d mk2 受け取り

配達は佐川急便で届きます。

スマホで佐川急便の再配達を利用した事があるせいか、事前に「お届け予定日」のメールが届いていたので、都合の良い日時を指定しスムーズに受け取りができました。

受け取りの際は、その場で段ボール箱を開けて『新TE-D01d mk2』を取り出します。

段ボール箱の中に『新TE-D01d mk2』「旧TE-D01d mk2」返送用の送り状が入っているので、配達員の方には『新TE-D01d mk2』だけを受け取って、代わりに「旧TE-D01d mk2」だけを渡す流れになります。

スマートですね。

受け取りの時、実際は––

配達員から“新TE-D01d mk2”の入った箱を受け取る際「こちらも受け取る物があるようですが?」と訊かれ「これです」と“旧TE-D01d mk2”を渡すと「あの、送り状か何かはありませんかねぇ?」と言われました。

「送り状とかは手元になくて、これだけですけど……」と、返答したのは勝手に“旧TE-D01d mk2”を渡せばいいだけだと思い込んでいたせいです。

一瞬こまったような表情をした配達員は「分かりました。 じゃあこれだけ頂いていきます。」と言って玄関のドアを閉めました。

さっそく部屋に戻って段ボール箱を開けると、返送用の送り状を装った受領証が入っていました。

というか装っても受領証でもなくて、見れば見るほど返送用の送り状でした。

そう気づいた瞬間、僕の頭の中のスーパーローコンピュータが即座に現状を分析すます。 その結果––

(配達員から荷物を受け取る)→(配達員を追い返す)→(箱から中身を頂く)→×

(配達員から荷物を受け取る)→(その場で中身を取り出す)→(古いモノ入れてハイタツインニワタス)→(手元に新しいモノだけのこる)→

(今、僕の手元に新しいモノと、箱と、送り状がある状況は×だから)→(箱と送り状を食べてしまえば)→×

間違いに気づき、すぐに送り状を握りしめて玄関から飛び出すと、30mくらい先にアイドリング状態の佐川トラックが今にも走り出しそうにエンジン音を轟かせていました。

上下スウェット姿で大声だして呼び止めるのは恥ずかしい。 僕は走りました。 正直いって紙切れ(送り状)握りしめて全力で走るのは、子供の頃に祖母からもらった300円の宝くじ当選券を換金しに走った時以来です。 走るのもなんか恥ずかしい。

結果的に、どこか自分を捨てきれず守りにはいった中途半端なスピードだったからだと思いますが、今一歩どころか全然間に合いませんでした。

失意の中、部屋へ戻り送り状をボーっと眺めていました。 これは送り状だな。 僕がもってちゃいけない物だな。 受領証じゃやないな。 もしかしたら、よく見ると受領証かも…… やっぱり送り状だな。

現状という事実の檻をいくら叩いても無駄です。 世界でもトップクラスの無駄な時間を過ごしていると、スマホが鳴りました。

「ひっ!」

ディスプレイには見た事の無い番号が表示されていますが、佐川急便(営業所)からである事は容易に想像できました。

一体どんな風に叱られるのか––

「はい…… shinです。」

「お前がshinか!」

「は、はい」

「渡すもん渡さんでうちのもん追い返しやがって、覚悟できてんのか? ゴルァ!」

「す、すいません。 まさか箱の中に送り状が入っているなんて知らなくて」

「受け取りの手続きくらい事前に確認しとけやボケが! 今からお前んとこに若いやつ連れて行くから覚悟しとけや!」

「あ、あのそれだけはどうか–」

ドンドンドン! ドアを拳で殴りつけたような音が壁を揺らし部屋まで響きます。

「えぇ! もう来たの!」

「オラァ! 開けんかゴルァ! 開けんかったらこのドア斧で叩き壊すぞボケぇ!」

「あぁああぁの、それだけは勘弁してください。 そうだ、ドアの郵便受けの所から送り状をペッと出しますんで、それで勘弁してくれませんかねー?」

「で、て、こ、い、や! でてこいやゴルァ!」

「ヒィー怖い―」

と、いう感じになるんじゃないかと思うと、怖くて怖くて通話ボタンがタップできません。

結局、電話は取れなかったのですが、意を決して折り返し電話を掛けると、春の小川のせせらぎのように穏やかにサラサラと対応してくれて、無事に送り状と箱を回収して頂きました。

回収の際、2回目の無駄な訪問にも関わらず、配達員の方もニコニコ顔で対応してくれて、渡る世間は鬼ばかりじゃないな、と思いました。

ちゃんと手順は確認しないといけませんね。

新TE-D01d mk2の装着感

『新TE-D01d mk2』の装着感は「旧TE-D01d mk2」と比べて良くなっています。

「旧TE-D01d mk2」では1時間おきくらいに、耳の奥へ押し込むような位置調整が必要になる程度に、ゆっくりズレてくる感じがありました。

僕の耳の形では「旧TE-D01d mk2」に限らず、カナル型のイヤホンではどれも時間経過と共に大小ズレはあったので、他のカナル型イヤホンに比べれば十分に安定している、という認識でした。

『新TE-D01d mk2』ではその認識が変わるほど耳へのフィット感と安定感が増しています。 3時間つけっぱなしでズレを感じて耳の奥へ押し込むような位置調整が必要だと感じる事がなかった事がその理由です。

以前の物と比べると、イヤホン本体の重心がより耳の奥側になるようで、実際に首を振ったり動いてみても安定していて、本体の重心の影響で耳からズレたり落ちたりし難くなっていると感じました。

これからワイヤレスイヤホンの購入を考えている人は、この新形状の『TE-D01d mk2』になると思いますので、装着感に関する口コミなどで購入を控えている方は、情報を更新する必要がありそうです。

旧形状の「TE-D01d mk2」をもっていて、装着感に不満がある方は交換する価値があると思います。

おわりに

イヤホンの装着感は個人差が出やすい所だと思いますので「旧TE-D01d mk2」に対して特に不満がなかった事もあり、形状が変わってしまう『新TE-D01d mk2』への交換は少し覚悟が要りました。

結果的には交換して良かったと思っています。

そんな事より、AVIOTさんの今回の対応を受けて「正直な商売をする会社だな」と感じました。 黙ってりゃ僕はバカみたいに「旧TE-D01d mk2」最高! って使い続けていましたよ。

でも本来はAVIOTさんの様な対応が商品に対しての責任の取り方として推奨されるべき対応なのかもしれません。

世の中、商品に不備があっても認めなかったり、改良を加えても「改良版」として改めて売るだけで「改良前」の物を購入した人は企業の肥やしくらいになるのが当たり前といった感じです。 僕自身「改良前」の物を掴まされても犬に噛まれたくらいの認識で気にしなくなっていました。

AVIOTさんの商品の作り込みに職人気質の漢気を感じていましたが、アフターケアにも漢気が感じられます。 イヤホンが欲しかったらまずAVIOT様のイヤホンを買っておけば間違いない!

ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。

AVIOT
TE-D01d mk2
汎用性の高い完全ワイヤレスイヤホンだと思います。
ケースがモバイルバッテリーとしても使えるのは珍しいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

email confirm*

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)