手作り感満載 1枚で大きな満足感 シャトレーゼの大きなクッキー

アナグラのshinです。(前置きを飛ばしてクッキーのレビューを読む

子供の頃。 なけなしのお小遣いで買う おやつの定番はビスケットでした。

本当はクッキーが食べたかった、というのが本音ですが、少ない小遣いで「甘いお菓子を沢山食べたい」なんて欲求だけでお菓子を選んでいたので、似て非なる物ですが『クッキー』と『ビスケット』を比べ、同じ値段でも枚数が多く入っている『ビスケット』ばかり買っていました。

ザクザクと…… バリバリと…… ビスケットを頬張っては、牛乳で胃に流し込む。

いつか大人になったら“あのクッキー”を好きなだけ買って、好きなだけ食べてやる! そんな事を考えながら食べていました。

今思い出してみると、あの頃の僕は腹を空かせた野犬のようにギラギラした欲深い目で、ビスケットをかじっていたのかもしれません。

小遣いが1日30円だった当時の僕にとっては、値段が高くて少ししか入っていないお菓子は超高級品で、その中の一つが『クッキー』でした。

下賤の民である僕はせいぜい駄菓子屋でうまい棒とヨーグルが関の山。 100円を超えてくるお菓子を買う時は決死の覚悟です。 100円玉1枚なら軽いですが、僕にとって100円は10円玉10枚ですから、質量的にも精神的にも重みが違います。

近所のスーパーに行って、150円くらいの「ビスケット」と「クッキー」の箱を目の前にしてさんざん悩んだ挙句に、枚数の多く入っている『ビスケット』の箱を、奥歯を噛みしめながら手に取っていたんです。

何の迷いも無く「クッキー」を手に取れるヤツはきっと“いけ好かねぇ成金クソ野郎”だと思っていたので、憧れが嫉妬で歪みまくった幼少期だったと思います。(駄菓子屋でブタメンを手に取る子にすら嫉妬してましたね)

気付けば「きのこの山」と「たけのこの里」では断然きのこの山派(過激派)になっていました。(きのこの山の柄はクラッカーだそうです。 ずっとビスケットだと思ってました)

それから時が経ち大人になってみれば、特に偉くもなっていないし裕福にもなっていませんが「クッキー」なんて好きな時に好きなだけ買えるようになりました。

ただ皮肉な事に、今では「甘いお菓子を沢山食べたい」という欲求は薄れてしまい、クッキーに対する歪な情熱も長らく忘れていました。

そんなある日、見つけたのがシャトレーゼの『クッキー』です。

サイズが大きいとはいえ、たった1枚で162円ですよ。 見た瞬間に幼い頃、食べたくて仕方なかったあの日の欲望を思い出しました。 それを具現化したような見た目に思わず買ってしまったのですが、見事にハマりました。

幼い頃の叶わなかった欲望が反動になっているのか、最近はシャトレーゼのクッキーばかり食べています。

やはり欲望は抑圧で育つものなんだなとしみじみ感じています。 小さいうちに摘んでおいたほうが良い!

1枚が大きい! シャトレーゼのクッキー

シャトレーゼには店頭販売しかしていないクッキーがあり、近くのお店では『オーツ麦チョコクッキー』 『バニラキャラメルクッキー』 『ホワイトチョコ苺クッキー』の3種類から選ぶ事ができました。

店頭販売しかしていないのは、店舗内で焼いて並べているからだそうです。

一枚が大きく直径は約9㎝あり、どれも手作りの温かみがある見た目に、幼き日に母が作ってくれた手作りクッキーを口いっぱいに頬張る優しい記憶、そんなありもしない思い出が勝手に湧き上がりそうになります。

オーツ麦チョコクッキー

大き目のチョコチップがチョコ好きには嬉しいです。

『オーツ麦チョコクッキー』はゴロっとした大き目のチョコチップが目を引くクッキーで、オーツ麦の香りなのか、一口かじる度にチョコとアーモンドなどのナッツ系の香りがして、個人的には一番好きなクッキーです。

元々ビスケットとチョコレートを一緒に食べるのが好きなので、ビスケットっぽいザクザクとした硬い食感とチョコの味がこれ1枚で完結するとあって、シャトレーゼに行ったら必ず買うほど好きです。

バニラキャラメルクッキー

キャラメルがちゃんと主張してくるバニラキャラメルクッキーです。

『バニラキャラメルクッキー』は全体的に粒上のキャラメルが散りばめられた様な見た目で、バニラとキャラメルの香りが鼻から抜けるザクザク食感のクッキーです。

特徴的なのは、ザクザク食感の中で更に硬めのキャラメルがアクセントとして存在感がある所です。

硬いキャラメルが口の中で後味の余韻として残るので、キャラメル好きな人には好みの味かもしれませんね。

ホワイトチョコ苺クッキー

食べなくても、近くにあるだけで苺の香り。

『ホワイトチョコ苺クッキー』は生地に苺が練り込まれている為か、薄いピンク色が目を引くクッキーです。

近くに置いてあるだけで苺の甘酸っぱい香りが漂ってくるのですが、一口かじると想像以上に「ホワイトチョコと苺」です。

ホワイトチョコレートと苺を一緒に食べた時の、練乳のような甘ったるさの後に苺の酸味が引き締めるあの感じを想像してみて下さい。 あれです。(つぶつぶ苺のムースポッキーに近い感じがします)

おわりに

歩いて5分くらいの場所にシャトレーゼがあるので、ここ最近は気分転換にお店まで散歩して、おやつを何か一品買って家に帰る事が増えてきました。

今まで近くにあったにも関わらず全く利用していなかったのですが、いざ通うようになってみれば上質なお菓子がリーズナブルな価格で買えるので、なんで今までシャトレーゼに行かなかったのかと後悔しています。

おやつに関しては和菓子も洋菓子もアイスも選り取り見取りの死角なし。 最近はシャトレーゼばっか行ってます。

クッキーだけじゃなくて、他にも上質で美味しいのにリーズナブルなお菓子が沢山あるので、通うのが楽しみです。

ちなみに今回紹介した三種類のクッキーを勝手にランキングすると、1位『オーツ麦チョコクッキー』 2位『ホワイトチョコ苺クッキー』 3位『バニラキャラメルクッキー』です。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

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