発売当初はどこの家電量販店にいっても在庫切れで、なかなか手に入らなかったSONYのワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット WF-1000XM3 でしたが、2019年10月現在は割と手に入りやすくなってきた印象です。
そこで、これから購入を考えている方の参考になればと思い、一か月半ほど使用してみたレビューをしていこうと思います。 メリット尽くしの良いヘッドセットなのですが、一応デメリットも合わせてレビューさせて頂きます。
ただし、明確なデメリットと感じる所が少ない為、言うほどでもないデメリット紹介の時にはアホになりますね。
それではどうぞ─
WF-1000XM3
高機能なイヤホンなので、多少の重量感があるものと勝手な印象をもっていましたが、実際に手に持ってみるとこの質量でSONYが宣伝しているような高機能が詰め込まれているのか不安になるほどでした。
ヘッドセット充電用のケースも軽いので、ヘッドセットと充電用ケース合わせても92gと、いつもの荷物に加えても気にならない重量はメリットですね。
ペアリングは簡単かつ手軽に出来て、8台の機器を登録できるので僕の使用環境下では、スマホ3台、ノートパソコン1台、タブレット2台、Walkman2台の計8台を無事ペアリングできました。
ペアリング後はヘッドセットを装着して、機器のBluetooth接続をONにすれば自動で接続されるので、使いたい時にスムーズに使用できます。
デザイン:メリット
「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」と命名された人間工学に基づいた形状により装着の安定性を高めているとの事で、今までに装着してきたカナル型イヤホンの中で、一番外れにくくズレにくい付け心地です。
ただ装着感の良し悪しについては個人差があると思います。 僕は使い始めて30分ほどで右耳だけ痛くてしょうがなかったのですが、人間としての適応能力を信じて使い続け三日後には全く痛みを感じずに装着していられる様になりました。
それと単純に楕円形のシンプルなフォルムにマイク部分とSONYのロゴ部分だけ銅を思わせるカラーが良いアクセントになっていてカッコイイと思います。
デザイン:デメリット
マイク部分とロゴ部分が本当に金属なのか舐めて確かめようかと思いましたが、防水仕様ではないので舐められないし分かりません。 防水仕様なら舐められたのに……
完全ワイヤレスの接続性と音質:メリット
音質はフラットで低音から高音まで非常に高音質で音楽を楽しむ事ができます。
普段はヘッドフォン(WH-1000XM3)を常用しているのですが、WF-1000XM3はコンパクトで軽量な筐体から出ている音としては高い、強い音圧でも表現力豊かな高音質を崩さず鳴らしてくれるので、ヘッドフォン(WH-1000XM3)に迫る音質を感じ驚きました。
また、対応コーデックはSBCとAACのみになりますが、ドライバーやQN1eチップの性能によってSBCとAACコーデックの潜在能力を最大限引き出しているのか遅延もほぼ感じず細かな音も再現してくれます。
完全ワイヤレスの接続性と音質:デメリット
ワイヤレスの宿命なのか、低確率ではあるものの、接続が途切れる事があるくらいです。(途切れても一瞬で、すぐに接続が復旧します。)急に音楽が止まると早く椅子を取らなきゃいけない気分になって焦りますよね。 焦りますよね?(強)
ノイズキャンセリング性能:メリット
<ノイキャン説明>ノイズキャンセリングとは、マイクで収音した音(ノイズ)に逆位相のノイズを乗せる事で、収音した音(ノイズ)を打ち消す(抑える)事ができます。 簡単に言うとプラスとマイナスで相殺する様なものです。
その基本的なプロセスは、内蔵されたマイクが常に収音したノイズとともに音楽の音が鳴っている状態から、ノイズだけを取り出し、ノイズだけの音を作り出します。
次に、取り出したノイズから、逆位相のノイズを作り出し、音楽と内蔵マイクが収音したノイズに逆位相のノイズを乗せて、ノイズが打ち消された(抑えられた)音楽だけの音を作り出し、耳へと届ける仕組みで、 これらを音をデジタル処理し、実行する為のプロセッサを内蔵する事で実現しています。
SONYは独自開発した「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1e」で高音質と低ノイズの音を両立しています。</ノイキャン説明>
肝心のノイズキャンセリング性能は部屋で使用した場合は、エアコンやパソコン、ゲーム機のファン駆動音、水道の流水音など、あらゆる生活音がはるか遠くで鳴っていて静寂な場所にいる自分の場所へ微かに届いていると感じる、といった具合です。
野外では、車や電車、雑踏など大きな音が多いので、締め切った部屋の中で聞こえる外の音、といった感じです。
屋内、屋外どちらも、音楽を鳴らしていれば気にならないレベルに雑音をカットしてくれますので、特に屋外でのノイズキャンセリング使用は安全を考慮して控えた方が良いレベルです。
ノイズキャンセリング性能:デメリット
ノイズキャンセリング性能の高さはそのままデメリットにもなっています。
ヘッドセットをただ装着しただけでも密閉性が高い上にノイズキャンセリングON状態で音楽を流すと、周囲の音が聞き取れず外を移動中の場合、非常に危険です。
後に紹介する外音取り込み機能を使用しても、イヤホンを装着せずに、耳で普通に聴くほうがよく聞こえる程度なので、屋外で移動中などに使用する際は、注意が必要です。
アンビエントサウンドモード:メリット
アンビエントサウンドモードをONにする事でイヤホンに内蔵されたマイクが外の音を取り込み、周囲の音をイヤホンから鳴らしてくれるの機能です。
屋外で使用するなら必須のモードだと思います。 使用する場合は、音楽の音量を低めに調整すれば、周囲の音を聞きつつ音楽を聴く事ができます。( アンビエントサウンドモードを上手く活用して、聴覚での危険察知を維持しながら使うのを強くお勧めします。)
このモードで一番メリットを感じたのはスーパーやコンビニなどでの日々の買い物を好きな音楽を聴きながら楽しく出来る事です。 レジでの精算時など店員と会話が必要な時は、音楽を止めればヘッドセットを外さなくても会話ができるのでラクです。(音楽の再生/停止はヘッドセット右側のタッチセンサーを一回タップするだけです。)
アンビエントサウンドモード:デメリット
アンビエントサウンドモードONで、外音を取り込んでも、直に耳で聞く方が良く聞こえる程度なので、音楽を鳴らしていなくても、ヘッドセットを装着していなければ気づけていた音に気づけない状況は出てきます。 例えば、ハイブリットカーが電気のみで駆動して近づいてきた時の音は聞こえませんので、道路を移動中は安全を考慮して使用を控えるか、周囲の目視確認を頻繁にする必要があります。 (キョロキョロしすぎて不審者扱いされるか、カッコつけてプリ@スに轢かれるか……)
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