2019年11月現在、デジタルオーディオプレイヤーの購入を検討してい方の中には、最新のNW-A100シリーズか2018年発売のNW-A50シリーズを候補に挙げている方は多いのではないでしょうか?
すでに音源を十分な数所有していて音楽のストリーミングサービスを使う予定も無いという方なら、十分な高音質で値段も安いNW-A50シリーズに十分なメリットを感じるかもしれません。
また、NW-A50シリーズはNW-A100シリーズと比べてバッテリー持ちが良く駆動時間が長い事も、選ぶ基準に入ってくると思います。(NW-A105のバッテリーについての記事がこちらからお読み頂けます。)
ただ、デジタルオーディオプレーヤーとして高音質である事を何よりも優先する方にとっては、NW-A100シリーズのデメリットである駆動時間の短さをねじ伏せる様な力強い高音質で音楽を楽しめるので、悩ましい所です。
(この記事はヘッドフォンでの有線接続時の音質にて比較を行っております。)
NW-A100シリーズとNW-A50シリーズの共通点
この二つを比べると、高音質を追究する為の本体設計はほぼ一緒で、違いは二つしかありません。 まずは共通点を挙げてみました。
- アルミを削り出して成形した本体キャビネット
- 金入り高音質無鉛はんだをバッテリーと基板の配線に使用
- 44.1kHz系と48kHz系のデュアルロック搭載で、どちらの周波数にも対応
- フルデジタルアンプ「S-Master HX」の電源部に高分子コンデンサー(POSCAP)5基搭載
- 基板配置を高音質実現の為、最適化
- 導電ビスの採用
- 低抵抗ケーブルの採用
- フィルドビア構造を採用した基板に厚膜銅箔プリントで配線
ここまでが、両機種と共通する高音質化の為の特長です。 こうして列挙してみると、ウォークマンが音質に対してシビアに追及しているのがバシバシ伝わりますね。
NW-A100シリーズ 二つの違い
NW-A50シリーズに無くて、NW-A100シリーズにある違いは、NWシリーズの上位モデルであるZXシリーズに搭載されている二つの部品で─
- ZXシリーズに搭載されている「フィルムコンデンサー」の採用
- ZXシリーズに搭載されている銅メッキを施した「大型高音質抵抗」の採用
この二つが、音質向上を感じた大きな変化だと思います。
「NW-A100シリーズ」と「NW-A50シリーズ」を聴き比べて
上位モデルの二つの部品がNW-A100シリーズに採用され、音質への恩恵が大きいと感じた理由は「NW-A100シリーズ」を購入して直ぐに「NW-A50シリーズ」と聴き比べた際「NW-A100シリーズ」の方が若干音質にキレがありクリアで良いという印象を持ったからです。
両機種ともに高分子コンデンサーを5基搭載していますが、このコンデンサーはエージングによって音質が向上する様になっている部品で、100時間ほどの音楽再生を通して音質が向上していくというものです。
つまり「NW-A100シリーズ」購入時点でエージングの進んだ「NW-A50シリーズ」よりも、すでに音質が良いと感じた事になります。
これが、上位モデルの二つの部品を採用した事による音質向上を感じた理由になります。
NW-A100シリーズの音質
本記事を書いている時点で、約50時間ほど再生した状態ですが、購入直後に「NW-A50シリーズ」と聴き比べた時に感じた、ソリッドでキレの良い音がより頭角を現し、そこにクリアさも増してより解像度の高い音に感じる様になってきました。
そのおかげか、楽曲による音の定位も印象が深くなっており、今まで聞いてきた音楽をNW-A100シリーズで聴くのが楽しいです。
また、イコライザーによる音質の調整も以前の8バンドから10バンドに増え、より細かく調整できる様になっている為、よく聴く楽曲の傾向や自分の好みに合わせやすくなっています。
音質が良いと好きな音楽を長時間聴いても聴き疲れしにくいので良いですよね。
まとめ
個人的に、ウォークマンには音質を何よりも優先しているからこそ購入しているので、駆動時間の短さなどのデメリットは外出時バッテリーを使い切るほどの時間使わない事もあり、今のところ音楽ライフに何も悪影響が無く、音質向上などのメリットだけを楽しんでいる状態です。
エージングもまだ半ばなので、音質に伸びしろがある所もワクワクさせられます。
ストリーミング再生で音楽を聴かない方にとっても一考の価値ありですよ。
ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。
コメントを残す コメントをキャンセル