Xperia1のカメラ性能は二年前の機種をどれだけ引き離せるか

スマホ買い替えの目安は大体2年くらいだそうです。

現代の技術的進歩のスピードで2年間も経つと結構な違いを感じるものです。

スマホなら、Androidは7から9になり、AIが搭載されたり、ディスプレイが液晶から有機ELに取って代わられ始めていたり、ゲームも一世代前の家庭用ゲーム機並みのクオリティで楽しめるものが増えてきています。

そしてカメラは16MP~20MPが主流でしたが、12MPが主流に……

複眼のカメラが多くなってきたので、カメラ一基あたりの値段を抑える為に低性能で安価なものにするのが主流になってきたのかなと思っていましたが、違いました。

デュアルピクセルセンサー

今後長い付き合いになるカメラです。

Xperia 1のカメラは3つで、上から─

  • 12MP 26mm F1.6(広角)
  • 12MP 52mm F2.4(望遠)
  • 12MP 16mm F2.4(超広角)

この内『12MP 26mm F1.6(広角)』と『12MP 52mm F2.4(望遠)』の画像素子は1つ分の画像素子に2つの画像素子を持つデュアルピクセルセンサーを搭載しており、2つのうち1つがオートフォーカスのセンサーとして機能し、位相差オートフォーカスの機能を実現しています。(実質2倍の画素数なんでしょうか?)

位相差オートフォーカスはピントを自動で合わせる動作の時、2つの画像からピントのズレをを検出し、より正確なピントを割り出す事が出来るオートフォーカスです。

こう言う事でしょうか。

なにそれカッコイイ! 狙撃手と観測手の関係みたいだ! ターゲットまでの距離や着弾点を観測手が狙撃手に伝えて、より正確にターゲットを撃ち抜く。 渋い! 渋すぎるよ、デュアルピクセルセンサー! 位相差オートフォーカスぅぅー!

……今どき珍しくもない機能ですが、2年経つと目にウロコがぶっ刺さるくらい驚きますよね。

Xperia1のカメラとXperia XZsのカメラ比較

今回はXperia 1の『12MP 26mm F1.6』と Xperia XZs『19MP 25mm F2.0』の写り具合を比べてみました。

Xperiaのカメラは薄暗い所でも明るく撮れる事を売りにしているので、被写体は曇り空の部屋の中、カーテンで影を作り、暗い状況でカメラ任せのオート撮影をします。

Xperia 1には光学式手ブレ補正機能がありますので、暗所での撮影となると手ブレ補正のないXperia XZsの方が結果的に劣る事は試す前に分かり切っていますが、どれほどXperia XZsを引き離すのでしょうか。

(アナグラ.blogで扱う画像はすべてデータを圧縮しております。 画像の比較において同じ圧縮率になりますので、画質の良さは、本来のものではありませんが、比較には差支えありませんので、その旨ご理解頂きたく存じます。)

(画像をクリックすると大きな画で見れますよ)

二つの写真を比べると、Xperia XZsの方が若干明るめに撮れていますね。 好みにもよると思いますが、Xperia 1は暗めに撮れているものの、印象としては目で見た像に近く感じるので個人的にはXperia 1の露出の方が好きです。

カメラは基本的に明るく撮ろうとするものが多いですが、見たままの露出が好みでマイナス補正をよくする方にはXperia 1のカメラは好印象を受けると思います。

肝心のピントはどうでしょうか。 アップにしてみてみましょう。

スマホカメラの使用状況として、撮りたい時にさッと取り出してシャッターを押すというのが一般的な使用状況だと思いますので、同じようにカメラを起動したらすぐに被写体にカメラを向けてすぐにシャッターを切ったのですが、結果はやはりXperia 1のピントが被写体をシャープに捉えています。

全体の印象も、Xperia 1はノイズが少なく暗明差のバランスが良い様に感じますね。

一方、手振れ補正が無いXperia XZsは被写体の毛並みの描写がぼやけていてピントも甘い様に写ってしまっていて、 更にノイズが多く全体的にぼやけた印象の画になってしまいました。

また、撮影時もXperia XZsはシャッターボタンを押した後にピントを探すようなアクションがあり、その後にシャッター音が鳴り画像を保存したのに対し、Xperia 1はシャッターボタンを押した瞬間にシャッター音と共に画像の保存が始まりました。

ピントだけではなく、撮影の軽快さでもXperia 1の性能を見せつけられた結果でした。

まとめ(エピローグ)

それから2年後…… 某家電量販店にて─

僕は古くなったXperia 1を握りしめ、スマホの販売コーナーにいた。「店員さん新しいスマホ、あるかい?」

「ありますよ。 こちらです」そう言って手渡された最新のスマホにはXperia1 Xrd αの文字。

「エクスペリアワン イグザードアルファになります」

「なにそれ超カッコイイ」僕は何か言おうとする店員に食い気味にカメラについて尋ねた。

「あ、はいカメラはクアッドピクセルセンサー搭載のスーパー位相差オートフォーカスで、簡単に言うと一人の狙撃手に対して三人観測手がいる感じのオートフォーカスです」

「なにそれ意味わかんない、でも買った!」

「20万円です」

「高ぇよばかー。 SONYなんて凍った豆腐に頭ぶつけちゃえよー!」

泣きながら店を飛び出した僕は、その日、血の涙を流したとか流さなかったとか……

なんて、また2年経ったら面白い機能や技術があるんですかね? 今から楽しみですね。

2019年11月現在、スマホのカメラに注目してみると、高感度で低ノイズ、高速オートフォーカス、更には今回紹介したデュアルピクセルと同様の技術が搭載されたセンサーを持つスマホがSONY以外からも発売されている様です。

次の2年間を戦えるスマホ選びは、カメラ性能から見るのも楽しいですね。

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