アナグラのshinです。
2020年の3月現在。 au、ドコモ、ソフトバンクなど各社の「Xperia 1」「Xperia 5」「Xperia XZ3」など各機種へ向けてAndroid10へのアップデートが配信開始されています。
といっても大きな変更は少ないのですが、Android10へアップデートした事で「Xperia 」の操作性が強化されより使いやすくなった印象です。
今回は、たまたま「Xperia 1(SOV40)」所有していたのでAndroid10へアップデートした事で、変更 改善される一部の機能の使い心地をレビューしていきます。
ダークテーマ
Android9では「画面設定」メニュー内の詳細設定から機器のテーマを選択し 自動、ライト、ダークのいずれかを選んでいましたが、Android10からは『ダークテーマ』をON/OFFで切り替えるようになりました。
またクイックパネルのダークモードアイコンからON/OFFする事も可能です。
ダークモードをONにする事で、スマホのメニュー画面やクイックパネルなどが黒を基調とした色に変更されます。
また、ダークモードに対応した一部のアプリも画面が黒を基調にした画面に切り替わります。(chrome、Gmail、YouTube、カレンダー、keepメモなどGoogleのアプリは対応しているものが多いですね。)
ダークモードは、最近増えつつある有機ELディスプレイの機器で真価を発揮する機能で、特にバッテリー節約に貢献してくれる機能になります。
有機ELディスプレイは画素の一つ一つが発光し色を出す仕組みで、黒を表現する時は発光しません。 この性質を利用し、ダークモードで画面上の黒い部分が多くなれば、発光していない画素が多い分、電力の消費が抑えられる事になります。
ジェスチャーナビゲーション
操作性に関わる変更点として『ジェスチャーナビゲーション』が追加されました。
Android10へアップデートすると「設定」メニューの「システム」から「操作」を選択し、その中の「システムナビゲーション」から『ジェスチャーナビゲーション』の項目が追加されています。
この『ジェスチャーナビゲーション』を選択すると、ホームボタンが無くなり、画面上でのスワイプ動作のみで「ホームボタン」「マルチタスクボタン」「戻るボタン」の機能を使える様になります。
操作は、画面最下端から上に向かって少しだけスワイプするとホームボタンと同じ動作になります。
アプリの使用中などにこの操作を行えば、すぐにホーム画面に戻ります。
画面の左右どちらからでもいいので、端から内側へ向かってスワイプすると「戻るボタン」と同じ動作になります。
Xperia1のサイドセンスにも同じ動作をするジェスチャーがありますが、個人的には『ジェスチャーナビゲーション』の「戻るボタン」操作のほうが使いやすく感じます。
「マルチタスクボタン」と同じ動作をさせるジェスチャーは少しクセがあります。
画面上のどこでもいいので上に向かってスワイプしたら一瞬指を止めて放すと「マルチタスクボタン」と同じ動作になります。
上スワイプの時に指を直ぐに放さず一瞬止めないとアプリの一覧画面が出てしまうので、慣れが必要な操作感ですが、一旦なれてしまえば、快適すぎて以前の操作には戻れません。
また「Xperia 1」をAndroid10へアップデートする事の特徴ともいえるのですが「ジェスチャーナビゲーション」とXperia1独自のジェスチャー操作である「サイドセンス」とを両方有効にできるので、片手での操作性が強化された感じになります。
電話アプリ
電話アプリの画面がAndroid10にアップデートした事で変更になりました。
以前は、画面上部に各種メニューが並び、タップするか画面上を左右にスワイプする事でメニューを切り替えていましたが、Android10ではメニューが画面下部に並び、スワイプでの切り替えが廃止されています。
個人的には、メニューが画面の下側にあれば指が届きやすい為、スワイプの重要性が無くなり、誤操作防止にもなって良い変更だと思いました。
電源ボタン長押しのメニュー
電源ボタン長押しで表示されるメニューにも変更があり「緊急通報」のアイコンが追加されています。
この「緊急通報」はロック画面中でもタップするとダイヤルボタンが表示され、110や119などの緊急時の通話が誰でも可能な機能だと思います。(実際に使った事はないです。)
試しにロック画面で「緊急通報」をタップし友人の電話番号で発信しましたが「緊急通報ではない」との理由で発信ができない事は確認できました。 とりあえず間違って押してしまっても大丈夫ですね。
バッテリー消費
バッテリーの消費はAndroid9と比べてAndroid10にアップデートした事で消耗しやすくなったと感じています。
午前7時にバッテリー100%の状態から午後10時まで普段通りにスマホを使用した場合、Android9の時は大体60%程度の残量だったのが、Android10では同じような使用状況で50%程度の残量になりました。
ただ、Android10にアップデートした直後、設定など確認していて気になったのが、バックグラウンドでのGPS使用の許可状況がリセットされていたり、AIによるバッテリーの効率化を図る「自動調整バッテリー( Adaptive Battery )」のアプリ制限状況が変化している事が気になります。
GPSに関してはほとんどのアプリを「アプリの使用中のみ許可」に設定にしていたものが、全て「常に許可」になっていたり「自動調整バッテリー」で制限されるアプリが1つのアプリだけになっていたりしました。
飽くまで推測ですが、Android10にアップデートした事で、いくつかの設定やAIの学習状況がリセットされた事で一時的にバッテリー消費が増えているかもしれませんね。
バッテリー消費に関しては、もう少し様子を見てみようと思います。
(2020年3月5日追記)
Android10アップデートから2カ月ほど経過しましたが、バッテリーの消費量は、Android9の時に近い消費率に戻りつつある印象です。
この間、2月にセキュリティアップデートが入りましたが、このアップデート以降、バッテリーの持ちが良くなったような気がするのですが─
現状は午前7時にバッテリー残量100%の状態から普段通りの使用で午後10時頃には、バッテリー残量60~65%程度と改善傾向にあります。
AIによるアプリの制限状況が整ってきたのか、2月のセキュリティアップデートで何かしら影響があったのかは不明ですが、バッテリーの持ちが良くなるのは単純にありがたいですね。
不具合
Android10へアップデートした際の不具合としてアプリのボリュームがMAXになるバグが報告されていましたが、アプリのバージョンとAndroid10の相性が関係しているのかなと思い、古そうなゲームアプリをダウンロードしてバグが発生するか試してみました。
結果は、初回の起動時にボリュームがMAXになりましたが、その後は何をやってもバグを再現する事が出来ませんでした。(別のアプリに切り替えてから再度起動してみたり、端末を再起動してみたり、アプリをインストールし直して起動してみたり……)
また、YouTubeアプリでのボリュームMAXバグの報告がありましたが、再現する事が出来なかったので、もうすでに改善されているのかもしれませんね。
他にはスリープ状態を指紋認証で解除しても、画面が点灯しない時があります。(指紋認証後に電源ボタンを押せばホーム画面が表示され問題なく使えますが……)
それと2月のセキュリティアップデート以降は発生していませんが、アプリの使用中にジェスチャーナビゲーションでマルチタスクを実行すると画面がフリーズする事もありました。(一旦、スリープして解除すると復旧します。)
いずれも発生頻度は低く(一日の使用で1、2回発生)重篤な不具合ではないのですが、早く治してほしい所ですね。(上記不具合は2020年3月5日現在のものです。)
アップデートの方法
最後にAndroid10へのアップデートの方法を紹介します。(※アップデートを実施すると以前のバージョンへ簡単には戻せなくなります。)
アップデートの方法は設定のメニューからシステムを選択し、その中の詳細設定をタップするとプルダウンしますので「ソフトウェア更新」を選択。 後は指示に従い更新を進めます。
アップデートは再起動を含めて約15分程度で完了しました。
まとめ
今回は、手持ちの「Xperia 1」をAndroid10にバージョンアップした事で追加、変更された一部の機能で目立ったものだけを紹介しましたが、ここで紹介したもの以外は、アイコン(機能)の名称が変更されたりUIの表示方法が若干変わった程度だったりと、気づきにくい改善が多い印象です。
また、使用頻度が少なかったのか、削除された機能があったりしますが「Androidビーム」が削除された点以外は大きな変更はないと感じました。
『ジェスチャーナビゲーション』の追加は片手での操作性がかなり良く、今回の追加要素で「Android10」にアップデートしてよかったと思える所でした。
ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。
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