ウォークマン。 ワイヤレスイヤホン運用なら不要かも

ウォークマンで音楽を聴いていて恩恵を最も感じるのが、有線接続したヘッドフォンで音楽を聴いている時だよねねぇ… としみじみ感じています。

そこでふと思ったのです。

ワイヤレスでしか音楽を聴かない場合、別にスマホでもよくね? ってね。

今やウォークマン(NW-A100シリーズ)で「Amazon music」や「Spotify」などの音楽ストリーミングサービスが利用できます。 それは当然『スマホ』も同じです。

シングルCD1枚分程度の月額料金を支払えば、サブスクリプションの音楽ストリーミングサービスを受けられ、CDを買い漁って所有する労力とコストを掛ける事なく、膨大な音楽ライブラリを所有しているに等しくなります。

ワイヤレスで音楽を聴く場合の音質は、LDACやaptXなどのコーデックによる違いが大きいように感じ、機種による違いは小さく感じたので『ワイヤレスで音楽を聴くならウォークマンはいらない』と考えた訳です。

という訳で、LDACに対応したスマホをストリーミングウォークマンの代替品として複数台 中古購入して数カ月間ウォークマン代わりしてみました。

中古購入を狙う事で、激安でウォークマンの代替品を手に入れる算段です。

ウォークマン代わりに中古でスマホを買った理由

中古購入しようと考えた理由をざっくり4つの項目に別けて説明しますね。

買い物事情は人それぞれだと思いますが、参考になればと思います。

安い!

中古購入した理由はまず安い事。 Androidの中古スマホは型落ちになると急激に安くなる特徴があります。

例え10万円前後のハイエンドスマホを購入しても、1年で半額になったりしてゲロ吐きそうになります。 僕の使っているXperia1も発売から1年で半額のものが出回り始めていました。(今はもっと安いです)

そんな風に価格の下落が激しいAndroidスマホは、2年、3年と年数が経過すれば割と状態の良い物であっても激安で手に入ったっりします。

2~3年前のものなら1万~2万円弱で手に入れられるので、NW-A100シリーズの中古よりも安いというのが理由です。

バッテリー持ちが良い!

更にバッテリーの持ちが良い事。 NW-A100シリーズのデメリットとしてバッテリー持ちの悪さがありますが、中古のスマホでもストリーミング再生目的なら新品のNW-A100シリーズよりスタミナがある、と見越して購入しました。

実際バッテリー持ちが悪くて有名な機種で、2年以上使われた状態のものですら新品のNW-A100よりスタミナがあったので見込みは正しかったようです。(なるべくバッテリー良好品を選びましたが)

NW-A100シリーズだと6~8時間でバッテリー切れになりますが、スマホなら音楽を聴くだけの場合、8時間聴き続けても余裕でバッテリーが持ちます。(概ね50~60%以上は残っています)

消耗品と割り切って雑に扱える気軽さ!

持ち歩くのに気を遣わなくていい。

音楽再生用として“中古”で安く購入するものですから、消耗品として割り切って雑に扱えます。 なんなら購入時に傷だらけだろうが画面が割れてようが動けばそれでいいとも考えられます。

キズや画面割れが気になるのであれば、安い手帳型のカバーを付けるのも良いと思います。 なにはともあれ扱いに気をつかう必要がないのは精神的にラクです。

メインスマホの負荷を減らせる!

ウォークマンを持つ利点として、メインスマホの役割から“音楽鑑賞”分のバッテリー消耗を肩代わりさせられる事だと考えています。

ほぼ毎日、長時間に渡って音楽を聴く事が多いので、その分がスマホに与えるバッテリー消耗は結構バカになりません。

10万円前後で購入したハイエンドスマホが、わずか1~2年でバッテリーが持たないほど消耗してしまったら嫌です。(できれば3~4年は使いたい)

その上、最近は「Amazon music HD」でハイレゾ音源のストリーミングが気軽に楽しめるようになったのですが、この“ハイレゾストリーミング再生”が従来の圧縮音源よりも大幅に電力を消費するので「音楽鑑賞を肩代わり」させる事のメリットが強くなったと感じています。

といった4点が中古購入した理由になります。

Xperia XZ2 premiumをNW-A106の代わりにしてみた

Xperia XZ2 premium』は中古相場13000~18000円くらいでした。

購入した物は15000円です。 2年間使用され目立った傷や汚れ無しで、バッテリーの状態は“80%以上 良好”のものです。

ファンデーションの粉が本体の溝にびっしり詰まっていて、前の持ち主が「ツムツムの超ヘビーユーザーだったのかな?」と思わせる1品です。

という事は、前の持ち主は女性でしょうか……

なんかよくわかんないけどドキドキして呼吸が荒くなるのを感じました。

『Xperia XZ2 premium』はバッテリーが持たない事で有名なようです。

おそらく2年間、それはもう綺麗な指をした華奢でなで肩の可愛い女の子が粉をまぶしてはツムツム粉をまぶしてはツムツムし続けたであろう物でも、バッテリーの持ちは必要十分なので、SONYのバッテリーは劣化にも強いのかなと思いました。

ウォークマン代わりというか、サブスマホとしてもしっかり使う目的で買ったのですが、ストリーミングウォークマン代わりとしては、十分すぎる活躍をしてくれます。(音楽だけでなく通常の使い方をしていますが、普通に1日持ちます)

48kHz/24bitまでのハイレゾストリーミング再生に対応しており「Amazon music HD」のサービスでは44.1kHz/16bitのCD音質や、48kHz/24bitのハイレゾ音質が多く見受けられるので、十分に楽しめるスペックです。

『Xperia XZ2 premium』は本体重量が重く長時間の手持ちが辛いのが難点ですが、音楽を聴く事に焦点を絞れば、今回購入した中では一番音質が良く感じます。(微々たる差ですが)

発売当時としてはかなりのハイスペックな機種なのですが、あまり評判が良くなかったようです。 だったら今は安いんじゃないだろうかと思い探してみた所、かなり安いものが出回っていますね。

ウォークマンは192kHz/24bitのストリーミング再生まで対応しているので代替としては少し見劣りしますが『XZ2 premium』の48kHz/24bitでも高品質です。

また、ミュージックビデオなどを鑑賞する際に『XZ2 premium』のHDRに対応した4K液晶でクリエイターの表現したかった色合いや暗明も逃さず楽しむ事ができます。(普通の液晶だと色潰れや白飛び黒潰れなどがおきる映像でもXZ2 premiumだと質感や色などがしっかり見えたりします)

この記事で紹介する機種全てに共通する所ですが、防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)の性能もあるので突然雨に降られても安心です。

SoCはSnapdragon845/2.8GHz×4コア+1.8GHz×4コア、64GB/6GB(内臓ROM/RAM)となっており、ウォークマンの代わりとしては十分すぎる性能で、3Dゲームもサクサク動作します。(スマホ版、原神の推奨スペック)

ワイヤレスイヤホンで運用する場合『Xperia XZ2 premium』は、NW-A106の出番をほとんど奪ってしまいました。

音質面で言えば、有線接続した場合なら圧倒的にウォークマンが上なのですが、ワイヤレス接続ならあまり大きな差はありません。(むしろ音圧は XZ2 premium の方が強く感じます)

ワイヤレス運用で考えた場合、機能面で総合的に『XZ2 premium』が上回っていて利便性が高いので、テーブルにはいつも『XZ2 premium』が置かれている状況になっています。

ウォークマンは有線接続のヘッドフォンで聴く時にだけ出番が回ってくるので、それまでは電源OFFにしているのが現状です。

『XZ2 premium』の悪い所を挙げるとすれば、本体サイズが大きめで重量が重い事と発熱しやすい事ですが、ウォークマンの代替品として見れば些末な事だと思います。(発熱に関してもNW-A100シリーズよりはずっと控えめです)

Xperia XZ1をNW-A106の代わりにしてみた

『Xperia XZ1』は中古相場が7000~10000円くらいですね。

僕は3年以上使用されたもので、バッテリーは“80%以上良好”の、外装にも画面にも傷のないものを8500円で購入しました。

まるでずっと使われていなかったかのように綺麗です。

きっと孫からスマホをプレゼントされるも、使い方が全然わからないおばあちゃんが前の持ち主なんだと思います。

「おばあちゃん! プレゼントしたスマホつかってよ!」

「ごめんよ。おばあちゃん機械は苦手でねぇ……」

「もういい! おばあちゃんなんて嫌い! ……でも、これなら使えるでしょ」

「ガラケーかい。これならおばあちゃんでもつかえるよ」

「これで今度こそ、アタイとお話いっぱいしてよね///」

なんつってもう涙がとまりません。

使用期間はかなり経過していますが、使用感がほとんどなくバッテリーは丸一日持つ個体のようです。

ワイヤレスで音楽を聴く用途なら「Xperia XZ2 premium」と大差なく、比べれば本体サイズは小さく薄い、そして軽量で持ち運びにも便利、何より安い! と言う事で、取り回しの良さは『Xperia XZ1』が勝っていると思います。

外に持ち出して使う場合は断然『Xperia XZ1』が使いやすかったです。 もちろん「XZ2 premium」と同じ防水/防塵性能を有しているので雨の日でも気にせず使えます。

SoCはSnapdragon835/2.45GHz×4コア+1.9GHz×4コア、64GB/4GB(内臓ROM/RAM)です。 4年前の機種ですが当時のハイエンドモデルなので、今でもサクサクに動作します。(ウマ娘も問題なく遊べます)

48kHz/24bitまでのハイレゾストリーミング再生に対応しているので、ウォークマンとしての性能も十分です。

ただ「Xperia XZ1」は“フリーズが起きやすい”らしく、僕の手元にあるものも、1ヵ月に2~3回くらいの頻度でフリーズします。(たまにスリープ状態でフリーズしている事もあります)

また“動作が不安定になる”事も多いので、毎日使用前に再起動する事で事前に回避していました。(フリーズも動作不安定も再起動で回避できます。 フリーズの場合はボリュームの+ボタンと電源ボタンを長押しすれば、強制再起動で復旧できます)

これじゃあ、おばあちゃんが使えない訳ですよ。

値段が安く、割と多く出回っているように見受けられるので手に入りやすいかと思います。 が、かなり古いのでボロボロのものが多い印象です。

AQUOS season4 basic

新品未使用品という事だったので、中古と言っていいのか迷いましたが、いったん人手に渡っているという事で中古品とみなして下さいお願いしますなんでもしますから。

ある時、メルカリに新品未使用を謳う『AQUOS season4 basic』が大量に出品されていていました。

そんな中である出品者が『 AQUOS season4 basic 』を5台くらい出品していたんですよ。

これは組織犯罪の匂いがするなと––

「おい! サブ!」

「へい! なんでやんすか? 兄貴」

「明日、カチコミをかける。 チャカを5丁、仕入れてきな」

「へい、銃を5丁でやんすね」

「足がつかねぇように源三の万屋から仕入れてくるんだぞ。 おめえはバカだから忘れないように、頭の中で拳銃5丁って唱えながらいってこい」

「へい! (拳銃、拳銃、拳銃5丁)」

その後

「あー腹減ったなぁ、この店でメシ食ってから行くかぁ」

しばらく後

「ごちそうさん。 ん、隣の席のばあちゃんスマホ忘れてってるよ。 ばあちゃん! スマホ忘れてるよ!」

「ああ、ありがとうね。孫からもらった大切スマホ、置き忘れるとこだったわ。使い方が覚えられなくてお守り代わりみたいになってるけどね」

「そうかい、そんじゃあっしはこれで! (スマホ、スマホ、スマホ5丁)」

そして––

「兄貴!兄貴! スマホ5丁買ってきやしたぜ!」

「そうそう、着信音を銃の発砲音に設定して、ばっきゅーーん、ってバカ野郎!!」

「あーにきーーー!」

そしてその1台が僕の手元に流れてきた訳ですね。(嘘)

そう思うと感動で涙がとまらない。

実際に何事かと調べてみたら、ワイモバイルのキャンペーンかなにかで5000円ほどで投げ売りされていたらしく、それがメルカリで値段に少し色を付けて転売されていたようです。

相場はだいたい10000~13000円くらいです。

僕は11000円で購入しました。 発売が2020年の11月なので、まだ新しい機種になるのですが、10000円前後で手に入るスマホとしては中々の使いやすさだと思います。

5.8インチのFHD IGZOディスプレイは発色が良く見やすいです。

Snapdragon720m 2.3GHz+1.8GHzオクタコア、64GB/3GB(内臓ROM/RAM)でブラウジングやSNSなどの基本的な使い方では何も困らない性能です。(3Dゲームは動くものの若干のカクつきやアプリが落ちるなど少し不便を感じます)

特筆すべきはバッテリー持ちの良さで、4570mAhの大容量の為、ウォークマン代わりとしての使い方なら2~3日は充電なしでも持ちます。

2基付いているカメラ(1200万画素24mm相当F2.0 / 800万画素53mm相当F2.4)もけっこう綺麗に撮れるし、防塵防滴、耐衝撃、顔認証などなど、本当にコスパの高い優秀なスマホで、ウォークマンの代替品としておくにはもったいないくらいです。

ただ入手性は今現在悪く、そんなに数がないので、手に入りにくいかもしれません。 もしかしたら、1年後くらいに格安で中古市場に出回るかもしれないので、その時は狙い目だと思います。

中古購入する事のデメリット

中古購入は新品購入するより不良品に遭遇する確率が高いので覚悟が必要です。

特にメルカリは魔境です。

なるべく自分の使用用途に耐えられそうなものを選びますが–

そうはいっても購入前に確認できる範囲は限られているので、ガチャを回すのにも似たような心持で買う事になり、運が悪ければ購入後すぐに壊れてしまう事態になります。

それでも「自分の心は絶対に壊れない」という強い気持ちが必要ですね。

僕はまだヒヨッコなので、買って届いたものの動作が不安定なだけで手が震え変な声を上げてしまいますが、頑張って中古スマホガチャを回しています。

中古品を扱うお店ならしっかりした動作チェックと数カ月間の保証があったりしますが、メルカリなどで個人から購入すると保証が無いケースがほとんどです。

また「問題なく使用できます」という問題アリ品を掴まされる事もあります。(業者みたいに大量に出品している人に多い気がします)

あとは古いものだとOSのセキュリティアップデートが終了していたりするので注意が必要です。 アプリで音楽のストリーミングサービスを受けるくらいなら問題ないと思いますが、ネットの閲覧はリスクがあると認識した方がいいです。

おわりに

スマホに有線でヘッドフォンを繋いで音楽を聴いても、ウォークマンに有線で繋いだ時の音質には遠く及びません。

だからウォークマンには価値があると考えています。

ですが今後WF-1000XM4の様な、完全ワイヤレスでもロスレスでCD音質やハイレゾ音質の楽曲をストリーミング再生で手軽に楽しめる機種が増えてくると、ウォークマンに価値を見出す人はますます減っていくんじゃないかと予想しています。

その一方で、ウォークマンを持つ事のもう一つのメリット『スマホで音楽を聴く分で進むバッテリー劣化をウォークマンに肩代わりさせられる』事の恩恵は大きくなっていくと考えています。

理由としては、ストリーミング再生品質の高品質化です。

CD音質を越えるハイレゾ音源はストリーミング再生すると、スマホが発熱するほど電力を消費するんですよね。

明らかに圧縮音源をストリーミング再生するよりもバッテリーの減りが早いです。

そのハイレゾ音源が手軽に聴けるようになり始めた事と、ハイレゾ音源が増え始めた事の影響は、日常的に音楽を聴く事が多いいユーザーほどスマホのバッテリー消費に悩まされる事態に繋がるんじゃないかと思ってます。

というか僕は悩まされていたのでウォークマン買ったりしている訳ですが…

最近ハイレゾ音源を聴きまくっているせいで、より一層ウォークマンやサブスマホのありがたさを噛みしめています。

ただ、ワイヤレスをメインに使用していると、ウォークマンじゃなきゃいけない理由は薄くなり、使用頻度が落ちた事も事実です。

そんな日々の中、ワイヤレス接続専用で15000円くらいのストリーミングウォークマンが発売されないかなーとか、画面は5インチくらいでーとか、バッテリーは12時間くらい持ってーとか、有線用のDACは別売りで対応してくれてーとか、願望と欲望がスパイラルしてます。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

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