Xperia1に二年越しで機種変! 快適! 便利! ラク!【第一回】

二年越しの技術進歩を体感

手前がXperia 1 奥がXperia xzsです。

アナグラのshinです。(前置きはいらん! という漢の中の漢はこちら

あれは大体二年ほど前の事。 僕は【iPhone6】からandroid端末を使ってみたい一心でXperia xzsに機種変しました。

もちろんiOSからandroidにOSが変わる事に大きな期待がありワクワク感は一入でしたが、他にもXperia xzsは当時(2017年6月購入)、SONYから発売された最新の機種で、カメラのイメージセンサーにDRAMを積層する事でスーパースローモーションの撮影ができる機能や、シャッターを押した前の瞬間も保存され、撮影後に一番いい瞬間を保存する事ができる等の機能にもワクワクしたものです。

その他のスペックも当時のハイエンドなスマホに搭載されていた、クアルコムのSnapdragon 820搭載や防水/防塵性能など、入手した時にはゼルダの伝説のリンクがマスターソードを手に入れたくらいの感動がありました。

それから二年後の2019年6月14日に【Xperia 1】が発売されました。

通信キャリアとの契約で二年縛られている僕は、その契約を更新するか考えたりしますが、そのタイミングで毎回機種変をしています。 恐らく同じ様なタイミングで機種変を検討する方は少なからずいるのではないかと思います。

通信キャリアとの契約または更新時に機種変をするならXperia 1にするか検討している人や、単純にXperia 1の購入を検討している方の参考になれば─ という事で三ヵ月ほど使用してみた感想とレビューをしていきたいと思います。

Xperia1Xperia xzsの違い

スペックの紹介はスマホで特に重要なSoC(CPU、GPU、メモリ等)、OSカメラの3項目を主点に、それぞれの項目で機種自体の違いやその他の機能についても織り交ぜながら、【Xperia xzs】から【Xperia 1】に変えた使用感の違いを中心に数回に分けてレビューしていこうと思います。

まずは第1回はSoCについてです。

機種名 Xperia1 Xperia xzs
製造プロセス 7nm 14nm
SoC(CPU) Snapdragon855/2.8GHz×1コア+2.4GHz×3コア+1.7GHz×4コアオクタコア Snapdragon820/2.2GHz×2コア+1.6GHz×2コア
メモリ 6GB (LPDDR4X 2133MHz) 4GB (LPDDR4-3733 1866MHz) 
GPU Adreno 640(580MHz程度) Adreno 530(不明)

CPUは動作周波数、コア数共に増えており、メモリも容量、動作周波数ともに増えていますね。 また、大きな違いとしてSoCの製造プロセスが【Xperia xzs】14nmから【Xperia 1】7nmに変更されているので、低消費電力と高性能化の両立に寄与しています。 この性能アップによってどれくらいの恩恵を感じられるのか確認程度の簡単な検証と共に普段の生活での使用感でどう感じるかレビューしていきます。

ブラウザ動作の違い

まずはよく使用するウェブブラウザ「google Chrome」の使用感ですが、両機種ともに、通信環境はWi-Fiの2.4GHz帯と5GHz帯での接続環境でアプリのキャッシュを削除した状態から、画像の多い重めの同じサイトにアクセスするという方法で画面上の全ての表示が完了するまでの時間を2つの帯域でそれぞれ5回づつ検証してみました。

Xperia xzsよりXperia 1は1秒~1.5秒ほど表示が早く2.4GHz帯と5GHz帯どちらでもその差は変わらない結果となりました。

このブラウザのレスポンスの良さはXperia 1を購入したその日にすぐ感じた違いで、暫く使用してからXperia xzsでブラウジングしてみると、いつものサイトを同じブラウザで見る作業が「こんなにもたついてたっけ?」と感じるほどでした。

その感覚が今回の検証でたった1秒~1.5秒の差だった事には、鳩が豆鉄砲くらったと言いますか、目にウロコが刺さったといいますか、とにかくこんな誤差みたいな差でも結構違いを感じるものなんだなと驚きました。

ブラウザのレスポンスがいいという事は普段よく使用するアプリなだけに地味な違いではありますが、性能UPの恩恵を受けやすく、ネットでの調べものが多い僕の様な好奇心が服着た様な人間には決して小さくない違いでした。

また、Xperia1では普段のウェブブラウジングで「重いページ」と「軽いページ」の表示スピードに差を感じにくく、様々なページで表示スピードがXperia xzsの時より「このページ重いな」と感じる場面が少なくなりました。

ゲームプレイでの違い

性能面でCPU、GPU、メモリの恩恵を一番感じるのがゲームです。

3D描写が多い割と要求スペックの高そうなゲーム「禍つヴァールハイト」というゲームで、グラフィック関連は全て最高設定にして、タイトル画面が表示されるまでと、タイトルからゲーム開始画面までのそれぞれの時間を計測してみました。

  起動からタイトル画面までの時間 タイトル画面からゲーム開始までの時間
Xperia1 約7秒 約4.5秒
Xperia xzs 約14秒 約9秒

結果は、Xperia xzsよりXperia1のほうが約半分の時間でゲームが起動しました。

また、接続人数の多い時間帯に、ゲーム開始直後の広場を適当に走り回ってみましたが、Xperia xzsでは自キャラクターが一歩走る度に半歩下がる様なカクカクとした動作を見せる一方、Xperia1ではカクつきを感じる事はほぼ無く快適に動作していました。

僕は他にもいくつかのゲームをプレイしていますが、どのゲームもXperia 1だと画面遷移時などロードが軒並み早くなっています。 スマホのゲームは短いサイクルでの繰り返し作業になるものが多いので、ロードの待ち時間によるストレス軽減は絶大でした。

写真や動画の編集と書き出し

動画をPowerDirectorで、写真をLightroomで、それぞれで簡単な編集をして書き出しを実行します。

まずはLightroomをつかってXperia 1で画角4:3の12MPで撮影した写真を編集、書き出しを実行します。 同じ様にXperia xzsも4:3の19MPで撮影した写真を編集、書き出しを実行し違いを比べてみます。

センサーの違いで画角は同じでもピクセル数に差がありますが、一般的な使用方法を想定すると、スマホに搭載されたカメラで撮影した画を編集する事が主だと考えた為、スマホに搭載されたSoC、カメラ(センサー)、使用アプリのバランスで違いを見るという形で比較しようと思います。

露光や色温度など編集に関しては両機種共に、もたつきや不便を感じる所はありませんが書き出しはXperia xzsが約3秒に対してXperia 1は約1秒と大きな違いを感じられました。

スマホで写真はよく撮るので、Lightroomでの編集から書き出しの作業もそれなりの頻度で行っています。 Xperia xzsでも不便は感じていなかったのですが、Xperia 1ではピクセル数で劣るものの撮影から編集書き出しまでの体験すべてにおいて良くなった実感が感じられたので、単純に撮影が楽しくてスマホで写真を撮る機会が増えてしまい、近所で不審者扱いされていないか心配になりました。( カメラ、センサーの違いについての詳しい違いは別の回でレビューしますね。)

動画の編集、書き出し

動画はPowerDirectorで両機種ともに1080pの60fpsで一分間の動画を撮影し、同じエフェクトやトランザクション、テキストなどの挿入後、書き出しを行ってみました。

動画の尺が短いのと軽い編集作業という事もありますが、エフェクトやトランザクションやテキスト挿入時の効果選択の際Xperia 1よりXperia xzsが若干もたつくかなと感じる以外は編集で特に不便な所は両機種ともありません。

書き込み時間はXperia xzs約1分27秒。 Xperia 1が1分07秒と少しの違いは出るものの、軽い編集程度では利便性の向上を感じるほどでは無いようです。 ただ、軽い編集で書き出し時間に差がでるという事は、もっと長時間でより多くの動画素材を使用してエフェクトやトランザクションなど多く挿入するなどすればするほど違いが出そうだと感じます。(追加で検証しましたら結果を更新いたします。)

本体、画面のサイズ

今回の比較検証で Xperia 1Xperia xzsを交互に使った訳ですが、Xperia 1購入の際に懸念していたのが本体のサイズです。 約6.5インチ、21:9の画面比率による目を引くほどの縦に長い本体は嵩張って扱いづらいんじゃないかと心配しましたが、全くの杞憂でした。

画面表示領域を下側で揃えて比較。 縦にすごく長いですね。

より縦に長くなった事で、ブラウザ使用時など縦方向に情報が続き表示される事が多い事から、画面上に表示される情報量が増え、結果的にスクロールの為のスワイプ回数も減るので、理にかなったサイズ感という印象を受けました。

Xperia xzsの5.2インチ16:9の画面比率では画面が狭苦しくてyoutubeを視聴しながらchromeで調べものをする程度の限定的な使い方しかしていなかったマルチウィンドウ機能ですが、Xperia 1の21:9の画面比率ではマルチウィンドウ機能とも相性がよく、二つのアプリを同時に表示しても共に表示領域が広くなった為、以前の小さな画面を分割するかわりにアプリの利便性を少し犠牲にする感じは緩和されて、様々な組み合わせで使用したいと思えるものでした。(実際に色々な組み合わせで使用しています。 便利!)

画面サイズについては別の回に詳しく記事にしたいと思います。

Wi-Fiの自動接続

Xperia xzsからXperia 1での変更点なのかOSの変更点なのか不明ですが、Wi-Fiの自動接続の動作についてXperia 1の自動接続は優秀で、2.4GHz帯と5GHz帯での通信で最適なものを機器が判別して自動で切り替えてくれます。

例えば、ルーターがそばにある時には、通信速度が速い5GHz帯での通信を選択しますが、5GHz帯は壁などの障害物に弱いので別の部屋へ移動して、いくつも壁を隔てた不安定な通信状況になると自動で2.4GHz帯に切り替えてくれます。 2.4GHz帯なら5GHz帯より通信速度は劣るものの障害物に強いのでルーターから離れた別の部屋でも、より安定した通信が可能です。

Xperia xzsにも自動接続の機能はありますが、最適な通信環境への切り替えが限定的で、例えばルーターのある部屋で5GHz帯使用時、部屋を移動して通信が弱くなった場合、2.4GHz帯が安定していれば切り替わりますが、再度ルーターのある5GHz帯が安定して使える部屋に戻っても、2.4GHz帯で安定して通信できていれば、切り替えてくれません。

Xperia 1の場合、通信速度、安定性と共ににその場で最高のパフォーマンスが発揮できる帯域を自動で切り替えてくれるので、2.4GHz帯で安定した通信ができていても、その場所で5GHz帯が安定して繋がる状態なら、より速く安定している5GHz帯に自動で切り替えてくれます。

おかげで、以前は今どの帯域で通信してるのか、チェックしてその場で最適な帯域に切り替える事がしばしば有りましたが、今は端末任せで気にしなくなりました。

総評

キャリアの二年縛り契約を想定して二年前のXperia xzsと現行機であるXperia 1を比較するという暴力的とも思える検証ですが、Xperia xzsは決して時代遅れの過去の機種ではないです。 現在でも十分に使用に耐える良い機種です。 が、Xperia 1を使用してしまうと後戻りするのは考えられないくらいに利便性を感じます。

道具は使い慣れたものが一番良いと考えています。 その理屈で言えば二年間使用したXperia xzsのほうが良いという事になっていまいますが、道具を新しくする時、これを使いこなせばもっと便利になるとか、これはこんな使い方もできるとか、単純な性能UPだけではない将来の自分が得る利便性や可能性を感じさせてくれる事が大きいと考えています。二年もの時間を経るとXperia 1にはそれを感じさせる機能や形、システムなど盛りだくさんで、今まで使い慣れた道具を手放して新しい道具にする後押しとしては魅力十分な機種です。

今後もXperia xzsとの比較を主軸にXperia 1を紹介する記事を書いていこうと考えています。 Xperia xzsを使用していなくても、二年前の機種や近い性能の機種をお使いの方にはお役に立てるかもしれません。 宜しければまた読みに来てくださいね。

ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。 それではまた次回──

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