卓上扇風機は仕事も遊びも快適にするアイテム

アナグラのshinです。(前置きをすっ飛ばす

僕が子供の頃から言われている事ですが、環境に配慮したエコロジーな生活が推奨されています。

エコの話になるとよく耳にするのがエアコンの設定温度です。

夏なら設定温度を下げすぎず、冬なら上げすぎないといった感じで、エネルギーを大切に使いましょうといった話をよく聞きますよね。

ほんの2~3年前までは「エコ」の側面が強かった節電が、2022年現在では「家計の負担を減らす」意味合いのほうが強くなり、エコはその副次的要素のように感じられます。

それは世界的な感染症の拡大や、戦争などの影響で、エネルギー情勢に大きな変化が起きた事による石油や天然ガスの価格上昇が電気料金の値上げに繋がり、月を経る毎にその値上がりは続いているからかと思います。

また、エアコンを使用する時期の場合、電気の使用量が多く、電気料金が高額になる大きな要因の一つです。

そんなエアコンの稼働効率を上げる事で電気料金を節約し、涼を感じる事ができるアイテムの1つとして「扇風機」があります。

不快感として“暑さ”を感じるからエアコンの設定温度を下げてしまう。 そんな悪循環から抜け出せるアイテムとしてスリーアップの卓上扇風機「Stand Desk Fan」を使ってみた感想を共有します。

エアコン自動運転付けっぱなし節電とデスクファンの併用作戦

箱の表面だけでこの扇風機の機能をほぼ全て説明しきっています。 わかりやすいですね。

毎年の事ですが、夏の厚さが怖いです。落語の「まんじゅう怖い」みたいな意味じゃなくて本当にこの時期は電気料金が爆上がりで請求書を見るのが怖いです。 (はやくデスクファンのレビューが読みたいという方はこちら)

熱中症対策として在宅時はエアコンをフル稼働させていますが、電気代も気になるので26度設定で自動運転にしています。

その理由は、電気代を抑えるなら部屋で暑さを感じたらエアコンをONにして肌寒くなったらOFFにする、といった感じで まめにON/OFFするよりも、自動運転でつけっぱなしの方が電気代が安くなるという記事を目にしたからです。

エアコンの付けっぱなし運用で節電になった

エアコンの消費電力が多くなるのは部屋が高い温度の状態でエアコンをONにした時で、最も電力を消費するタイミングだそうです。

部屋を設定温度まで冷やそうとしてフル稼働するのがその理由との事。

自動運転の場合、室内が設定温度になると、スリープ状態の様な形で止まり、少し室温が上がるとまたほんの少し稼働します。

このエアコン側で室温を維持しようと稼働する状態の方が、人間が暑いと感じてONにしたり涼しくなったからOFFにする体感まかせのON/OFFより電力を効率よく使ってくれるらしく、結果的に節電につながり、電気料金も安く抑えられるそうです。

では実際の所どうなのか、約1年を通して「自動運転付けっぱなし運用」を試した所––

たしかに電気代は1000円~1500円ほど安くなっていて「エアコンってよくできてるな~」なんて関心しつつ家のエアコンの年式をみたら2007年製でした!

きっと最新の省エネエアコンだったら更に安く済むんじゃなかろうかと思うと、最新エアコンがほしくてほしくて欲求不満でゲロでそうです。

暑がりの僕としては、エアコンまかせの26度設定はちょっと暑く感じる時があるのですが、そういう時は設定温度を下げがちで、節約の決意なんて針金の如く簡単に折れてしまいます。

そこでイニシエの名機「扇風機」との併用を考えました。

エアコンと扇風機を併用して体感温度を低くする

扇風機の風を肌に感じる事で、体感温度を低くし、エアコンの26℃設定でも満足できるようにしようという試みです。

人は肌に風を受けると実際の気温とは違った温度に感じます。 これを「体感温度」といいます。

この「体感温度」を気温と湿度と風速から計算できるサイトがあり〔体感温度計算サイト〕、エアコンの設定温度 26℃ 湿度50% 風速1m/s で計算した所、体感温度は脅威の21.4度!

もう避暑地じゃん! 家にいながらこの世の楽園みつけちゃう?

風速1m/sというのは、歩いている時に感じる風に近い程度なので、しっかり風を感じる事ができる扇風機の風だとどうなってしまうのでしょうか?

計測機がないのでおおよそではありますが、弱で2m/sから3m/s だとしたら…

風速2m/s で体感温度 20.3℃

風速3m/s で体感温度 19.7℃

ヤバイ! 部屋が秋めいてきちゃう。

ということは強風とかにしたら真夏でも部屋を真冬のパーリィ―ナイツにすることも可でしょうか!

室温20℃ 湿度50% で風速5m/sだと…… 11.9℃!!!

真夏の食材で鍋を囲むなんて、想像したら楽しそうですね!

ではなくて。 エアコンと扇風機を併用する事で、高めの温度設定でも涼しさを感じる事が出来るのがわかりますね。

以上の事からエアコンの消費電力を抑えつつも涼しく過ごすのに扇風機は有用なアイテムです!

ただ家にある普通の扇風機は大きくて割と場所を取るのと、古いせいかモーター音が大きいそして物置の奥から出すのが面倒くさい。引っ張り出す苦労を思うと決意が足りなくて出せず仕舞いです。

そんな事情から一年くらい“小型の扇風機”を探していたのですが、その果てに至ったのが threeup(スリーアップ) の「Stand Desk Fan(スタンドデスクファン)」です。

小型の扇風機 スリーアップの「スタンド デスク ファン」

写真では割と頼りなさそうに見えるかもしれませんが、仕事はキッチリこなす奴です。

小さい! 軽い! 静か!

僕が求めていた基本性能を満たしていたのがスリーアップの「スタンドデスクファン(以下デスクファン)」でした。

デスクファンは場所を取らない選ばない

まず場所を取らないのが良いですね。 卓上扇風機ですから当たり前かもしれませんが、これは卓上扇風機の中でも更にコンパクトな部類だとおもいます。

台座は普通の扇風機の様に円形ですが、直径13㎝くらいでスーパーで売ってるミニピザより小さいか同じくらいの面積だと思います。

「やべぇ! ミニピザ置けねぇよ!」なんてギッチギチの机事情の方は少ないと思います。 どこにでも置けて、邪魔なら直ぐに別の場所に移動できる。 そんな便利さに何度も助けられました。

邪魔なら直ぐに移動できるというのも「バッテリー駆動」でコードレスだからこそできる使い方です。

重量は、髭男爵が「ルネッサ~ンス」ってワイングラス掲げるじゃないですか? あれにワインがなみなみ注がれてる、くらいの重さかな?(計量器が紛失しております。 見つけ次第、正確な重量を追記いたします。2019年 / すみません今の今まで忘れてました。今は首が折れてバッテリーが故障し、捨ててしまったので計量不可です。同じものを買おうかと考えていますのでその際に計ります。ユルシテ2022年5月)

デスクファンは音が静か

そして、一番重要視していたモーター音の静かさ。
僕は扇風機を使う時はほぼ弱風しか使わないのですが、今まで使っていた扇風機は弱風が弱風じゃない脳筋パワータイプの扇風機でした。

その上、「弱風」でも音が大きいので、夜はほとんど使用しませんでした。

内緒話してるのに声がデカくて、声が大きすぎると注意しても「わりぃわりぃ! 分かった!」って言うその音量がデカくて音量を絞れないヤツっているじゃないですか? そんなヤツは、自分だけは善人だと思っているとんでもない偽善者野郎に決まってる。(偏見です)

みたいな人がいたとしたらの話。うちの扇風機はそんなヤツです。

タッチセンサー式の操作系。 左:風量(三段階)真中:電源 右:OFFタイマー

それが、デスクファンだと弱風(Lo)はそよ風、駆動音は会話や動画視聴を妨げません。 むしろエアコンが稼働していたり、会話や動画視聴でモーター音が気にならなくなる程度の静かさです。

それでも卓上で使うため、自身とデスクファンの距離があまり遠くない場合が多いからだと思いますが、風量が足りないと感じる事は(Loでも)ありませんでした。

デスクファンはバッテリー内臓でコードレス

バッテリー内臓です。コードレスなので物の配置によって置き場所を変えたい時に取り回しがいいですね。

バッテリー内臓で充電式。 もちろんコードレスなので、デスクファンの首根っこをつかんでシャワーを浴びるように自分だけに風を浴びる使い方ができるのもメリットに感じました。

夏の暑い日に、外から帰ってきた時の最も涼に飢えたタイミングに、頭、顔、首、胸、背中、お股、どこでも好きな所に好きなだけ風を浴びせられるのは小型でコードレスだからできる使い方です。

もう風呂上りにどことは言わないけど風を当ててると、解放感でとびますね。

デスクファンは電気代が安い

気になるのが電気代です。

3.7Vリチウムイオン充電池 3400mAh ですから一回の充電で、いくら電気代が掛かるか計算すると。(うちの電力会社との契約の場合 2022年時点)

3.7V×3400mAh=12.58Wh(消費電力)なので
12.58Wh÷1000×29円(1kWhあたり)=0.36482円

大体一回の充電で0.36円! やっすぃ!

Loで10時間使用できるのも弱風マニアの僕にはポイント高かったです。 ちなみに、MidやHiの風量は卓上扇風機としては十分な風量を備えています。

もちろん充電しながらの使用も可能です。(充電しながらの使用だと若干風量が強くなります)

ちなみに、Loで10時間使用できると書かれていますが、実際は7~8時間くらいだろうと思い、検証してみました。

結果、フル充電の状態からバッテリー切れで停止するまでに12時間ほど掛かりました。

バッテリー式なので、使えば使うほど劣化して性能は落ちていく事が予想されますが、新品の時に12時間連続稼働ができるなら、数年は問題なく使えそうです。

【しかし、新品購入から2年後にバッテリーが充電できなくなる故障により粗大ごみとなる】

約2年で寿命か?

2019年頃に購入した「デスクファン」ですが、夏は涼をとりつつ電気代節約に貢献してくれました。

そして冬は簡易的なサーキュレーターとして使用する事で、1年を通して活躍してくれていました。

本体カラーはホワイト以外にブラックもあるそうです。

1年半ほど経ったある日、首の付け根が折れて、いつもうつむき加減な首の座っていない「あかちゃん」のような扇風機となり、それでもがんばって風を送り続けてくれました。

そこから更に半年後、ある日突然フル充電後にも関わらずファンが止まり、充電もできない状態となりました。

ご臨終です。

首の付け根部分の故障は、上下の首振り可動部の部品がプラスチック製で、上下稼働の負荷に耐えられなくなって割れてしまった事が原因でした。

今思えば、なぜもっとやさしくしてやれなかったのかと、悔やむばかりです。

なあデスクファン! なんでバッテリー、逝っちまったんだよ! わっかんねぇよ デスクファン!

お前がいなくて寂しいよ。戻ってきてくれよ。

お前がいないからさ。 あのうるさくてデカい扇風機、物置の奥から出したよ。

でけぇし邪魔だし、風強いし、うるせぇんだよアイツ。 あれ? 風が強すぎて目が乾くからかな、涙が止まらない。

お前の優しいそよ風が懐かしいよ。

という感じで、約2年ほどで故障しました。

2022年時点では色がホワイトの方がだいたい3500円前後で購入できるようです。(エディオンのサイトだと送料込みで2000円くらいでした)

購入前に覚悟しておくべき良くないところ

デスクファンは小型の卓上扇風機で、それ故につくりが華奢です。 だから仕方ないのかもしれませんが「製品としての不安定さ」があったと思います。

おそらく、組み立て時におきる“品質のばらつき”が出やすいタイプの生産ラインなのかなと予想してしまいます。

だからここで指摘した不具合などは、僕が買った個体特有のものかもしれないです。

● まずは『駆動部との干渉音』がします。

これは羽が回り始めると「ジジジジ」という音が出始める事から、回転している駆動部と配線か何かが干渉して出ているではないかと思います。

ただ「うるせぇよっ」っていいながらバシッと軽く叩くと干渉音が消えます。

頻度は多かったのですが、軽く叩けばそれっきり使用中は再発する事がなかったので、許容範囲でした。

● 次に首が壊れやすいです。

デスクファンは手動ですが首を上下45度 傾ける事ができます。 しかし首を上下に傾けてみると、動きがぎこちなく、可動部に負荷が掛かっているような建付けの悪さを感じます。

首の可動部の部品はプラスチック製なので、建付けの良し悪しで「壊れやすさ」が変わるだろうなと感じました。

僕は丁寧に扱いながらも、頻繁に首の角度を変える使い方をして、約1年半くらいで首が折れました。

● 最後にバッテリーが貧弱です。

バッテリー内臓の安い製品にありがちな事だと思うのですが、とにかくバッテリーが貧弱です。

まず充電しながらの使用だと、バッテリーに負荷をかけるばかりで、充電が完了しません。

そこは別にいいです。

なんで安い製品のバッテリーって使用にともなって劣化して能力が落ちるのではなく、ある日突然“充電できなくなる”のでしょうか?

安い製品のバッテリーだからといって必ずしもそうではないのかもしれませんが、故障して充電できなくなる終わり方が非常に多いです。

デスクファンも御多分にもれず、同じ最後を迎えました。

以上がデスクファンのイマイチなところですが、安価な製品ほど品質にばらつきがあるのが現在の工業製品の現状なのかなと思います。

それと併せて覚悟が必要なのは、「保障はあってないようなもの」と認識しておいたほうがいいという事だと思います。

不具合があった時の保証の適切さは製品の値段に比例すると思います。

1000円~3000円くらいのものだと、サポートに連絡しても音沙汰無しか、話が通じない、適切な対応をしてくれない、といった事がほとんどでした。

『保証書は飾り』それくらい大らかにかまえていたほうが精神衛生上 健全だと思います。

おわりに

そんな訳でなんだかんだ僕には刺さりまくった仕様をもつ Stand Desk Fan ですが、コレのおかげでエアコンの設定温度を極力下げずに済みました。

むしろ風を浴びていると、少し寒く感じる事もあったくらいで、設定温度を上げる事があったくらいです。

やはり風を肌に当てて体感温度としての涼しさを感じる事で、エアコンの設定温度を高めに設定する事につながったと実感しています。

デスクファンが無い生活と、有る生活の違いとしては–

デスクファンが無い場合は「暑いから、エアコンの設定温度を少し下げよう」と考えてしまっていたのが、デスクファンが有る事で「暑いからデスクファン使おう」で満足するようになりました。

あまりにも有用だったので、ヘビーユーズに耐えきれず2年で故障するほどした。

ゲームやノートPCでの作業をする時に手元に風を送りながらだと手汗が抑えられて快適になりますし、ゲーム機本体やノートPC本体に風を送る事で発熱対策になったりと使用頻度が高く、取り回しの良さから単純に涼むだけの使用じゃなかったのもデスクファンの寿命を削りまくった要因だと思います。

デスクファンが故障したあと、新しく小型の扇風機を探してみたのですが、2022年現在も入手性は悪くないようだし、安く手にいれる事もできそうなので、結局おなじものを購入しようかと思っているほど使いやすい卓上扇風機でした。

毎年の暑さを体感的にも家計的にも、涼しく乗り切る1アイテムとして候補の一つにおすすめです。

ここまで記事を読んで頂き、ありがとうございました。

スリーアップ
デスクファン
小型扇風機の中ではファンの音が静かな卓上扇風機
2年間使用でバッテリーが故障したので、故障したら買い換える
運用を前提にしたほうがよさそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

email confirm*

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)