SONYのUSB Type-C ステレオヘッドセット STH50C 変換プラグよさようなら!

アナグラのshinです。(前置きを飛ばしまくる

スマホをXperia1に変更したら3.5㎜イヤホンジャックがなくなる事は分かっていましたが、今まで慣れ親しんでいたイヤホンジャックがなくなった事の影響が地味に効いて、状態異常「イヤホンジャックロス」になっていました。

イヤホンジャックが無いなんて、時代の流れを感じます。

イヤホンジャック廃止の背景には、スマホの薄型化やSoC高性能化、バッテリーの容量増の為など、スマホに求められる主要性能の向上を計る為の措置として、スマホ内部の少なくない範囲を占めていたイヤホンジャック部分を無くす事により実現する流れがあるのだとか……

今まで、気に入って使用していたイヤホンやヘッドフォンは全て3.5㎜ステレオミニプラグなので、端末に同梱されていたtype-C変換用イヤホンジャックを付けてから、いつも使用しているイヤホンやヘッドフォンを繋げる一手間が増えました。

ダサい、面倒くさい、そして「メガネ、メガネ(探)」ならぬ「プラグ、プラグ(探)」状態になります。 結構近くにあるのに、なぜか見失いがちなんですよね。

この一手間が結構な曲者で、type-C変換用イヤホンジャックを探す事になる状況が少なからずあり、スマホで音楽やゲーム、動画視聴の際、増えた一手間によるイライラに更にイライラを注いでくれやがります。

このイライラから解放される為には、下記の選択肢があると思います。

  • 変換用イヤホンジャックで我慢する。 イライラを飼いならせ! 修羅の道コース
  • Type-C接続の音響機器を使用する。 世界線が変わった? 以前と違うが従来通りの使用感! パラレルワールドコース
  • Bluetooth接続の音響機器を使用する。 あれ? 音が…… 遅れて…… くるよ。 どれほどの遅延があるのか? いっこく堂コース

上記の選択肢から選んだのはパラレルワールドコースType-C接続の音響機器を購入)です。

一番手軽で、音質面とコストのバランスが取りやすいと考え選択しました。(後にSONYのWF-1000XM3を購入しBluetooth接続の凄さを感じる事になるがこの時の僕はまだ知らない。)

SONYのUSB Type-C ステレオヘッドセット STH50C

イヤホンなのにType-Cプラグって所にまだ違和感があります。

購入したのは「SONYのUSB Type-C ステレオヘッドセット STH50C」です。(定価は7900円くらいですが、Amazonだと3900円くらいで安いのでおすすめです。)

最初に感じる事は、やはり今までのイヤホンジャックの時と同じ様にスマホに挿すだけで使える事の手軽さはやっぱり良いなと言う事です。

音質面は192kHzのサンプリングレートと24bit144dB相当のダイナミックレンジまで対応した高音質を楽しめるそうです。

サンプリングレートは、ざっくり言うと一秒間に何回音を計測したかを表したもので、192kHzは一秒間に192000回音を計測しています。 それだけ高精細に音を再現できるって事ですね。

それに対して bit は、音の解像度にあたり、これもざっくり言うと、とある絵を100×100マスの方眼紙1マスに1色ずつ色を塗って絵を再現するのと、10000×10000マスの方眼紙で1マス1色ずつ色を塗って絵を再現するのでは、10000×10000マスで絵を再現したほうがより絵の再現性(解像度)が高い事になりますよね。 bit192000Hzで再現された音(絵)をどれくらいの解像度で表現(書く)するか、という数値になります。

人間の可聴域は大体、下は20Hzから上は20000Hz(個人差有り)で、ダイナミックレンジは120dBほどと言われており、192000Hzで24bit/144dBはオーバースペックに見える仕様ですが、人間は単純に鼓膜だけで音質を判断しているのでは無く、音の振動が骨に伝わる骨伝導による可聴域外の音にも感応する例が認められているそうです。

なるほど、大は小を兼ねると言うくらいなので、イヤホン自体の音の再現性が高いに越した事はないですね。

実際に聴いてみた音質

最初にこのイヤホンでハイレゾ音源を聴いた時は、音質の悪さにビックリしてウサギの散歩用リードにしようかと思ったほど音質がペラペラでした。

192kHz/24bitどこいった!! とパッケージの裏を何度も見返すがやっぱりある! 何度見ても表記が変わる訳ではないので、192kHz/24bitの表記部分を擦ったら消えて19.2Hz/2.4bitとかの表記が浮かび上がってくるんじゃないかと思いました。

間違いなく192kHz/24bitです。

もとから死んだ魚の目をした僕の目は、そこから更に腐敗の進んだ死んだ魚の目になりながら、無感情に音楽を聴き流していると、1~2時間後に音質の変化がある事に気づきました。

音に厚みが出てきてシャカシャカの高音域がエッジの効いた伸びやかな音質に、中音域は質量を増して表現豊かに、そして低音域はベニヤ板越しに聞こえてくる様な隔たりを感じる薄い音に─

つまりこのイヤホン STH50Cエージングによってかなり音質が変わるツンデレな9.7㎜ヘッドフォンドライバー(音を出すスピーカー部分)だという事がわかりました。

ただ、そんなに長い時間は必要ない様で10時間くらい音楽を流し続けていれば、価格以上の十分な高音質になります。(Amazon価格で3900円くらいです。)

現在は、薄っぺらかった低音も音圧が増して十分迫力を感じつつもリズム感が気持ちのいい音質になり、低音から高音までしっかり鳴る良いイヤホンになっています。(デレデレですね。)

小さな蟻でも入れなさそうな小さな穴が空いています。

このリズム感の良い低音は、ビートレスポンスコントロールというイヤホン筐体の側面に開けられた小さな通気孔により、低音域で生じる内部の通気抵抗をコントロールして、ヘッドフォンドライバーの動作を最適化する仕組みが設けられているそうで、その恩恵は音楽はもちろん、ゲームプレイとも相性の良さを感じる仕組みだなと思いました。

また、このステレオヘッドセットSTH50Cは高音質のD/Aコンバーターを内蔵しているで、Type-C接続で音楽を聴く際、幅広い機器で良い音を気軽に楽しめる事が期待できます。

S.M.Lサイズのイヤーピースとクリップが付属しています。

そして装着感に関わる重要なパーツであるイヤーピースには音質と装着感に定評のあるハイブリットイヤーピース(S.M.Lサイズ同梱)が付いているので、安心して購入に踏み切れた要因の一つでした。

リモコンマイクの性能

よくあるタイプのリモコンです。音量の上げ下げや曲送り戻しや、電話着信時の通話開始や終了、googleアシスタント、siriの使用もできます。

リモコンマイクは可もなく不可もなくです。

電話やゲームでのボイスチャットに使ってみましたが、通話相手曰く、雑音も無いし普通に聞こえるとの事。

以前からiPhoneの「Ear Pods」を愛用していますが、それに比べてSTH50Cは多少声がハッキリ聞こえるそうで、その所為か周りの環境音がEar Podsより多く聞こえる、という感想を頂きました。

以前から愛用しているEar Podsもマイク性能は悪くないです。

4000円を切る価格なので、マイクの性能までは期待していなかったのですが、思いのほか良好なので音楽を聴く用途だけではなく、電話やボイスチャットなど活躍の場が多いのは買った甲斐が合っていいですね。

有線だからこそ遅延無し

Walkmanみたいにスマホに巻き付けて使ってる人をたまにみかけます。

有線の最大のメリット遅延がない事だとおもいますが、線が嵩張る事に目をつむれば、動画視聴やゲームプレイなど音に遅延が生じると困る場面でも問題なく使用できるので重宝します。

特に音ゲーをプレイする場合はシビアなタイミングでの操作が必要になるので有線必須だと思います。

欠点

音量が他のイヤホンと比べて小さく感じる所ですね。

音楽をガンガンに鳴らして聴きたいといった場合、音量MAXにしても物足りなく感じる人がいるかもしれない音量だと思いますが、ほとんどの方にとっての適度な音量はしっかりでます。

他にも強いて挙げるなら、暗い所ではイヤホンの左右が判別しずらい事です。

夜寝る前に暗い部屋で動画を少し視聴してから寝るのが日課なのですが、イヤホンの形が円形で左右対称の形をしている為、触った感触で左右を判別できないので、部屋を明るくしてイヤホン本体のL.Rの表示を確認するか、ビートレスポンスコントロール用の小さな通気孔を指で触って判断するしかありません。

部屋の電気を消して、横になってしまったらもう起き上がりたくないので、指で通気孔を確かめながら左右を判断するのですが、小さな穴を指の感触だけで判断するのは職人の領域で、暗い空間で全神経を指先に集中しイヤホンを撫でていると宇宙と一体化した様な壮大な感覚に右とか左とかどうでもよくなってくるのが玉にキズです。

宇宙

素直に部屋を明るくするか、シールでも貼れば解決するなとは考えていますが、それすら面倒くさくて毎晩部屋が宇宙に……

(追記)

と、思っていた頃が僕にもありました。 使い続けて数カ月して気づいたのですが、イヤホンL側のコード付け根部分に左右を判別する為の極小の突起が付いていました。

これなら一瞬でどっちか判別がつきます(白目)

この突起のお陰で真っ暗な中でも左右を判別できますが、指先の感覚が宇宙と繋がった今の僕には一瞬触っただけで通気口を認識できるので、もう不要でした。

まとめ

Bluetooth接続で遅延の少ない高音質なイヤホンは発売されていますが、値段が高いのがネックになります。

STH50Cの価格は多少の変動はあるものの、2020年2月現在は 3900円(Amazon価格)ほどですが、定価は7400円ほどなので、リーズナブルにそこそこ良いイヤホンが買える状況です。 僕は定価で買いましたけどね定価でかいましたけどね!(血涙)

Type-C接続タイプのイヤホンならそこそこの高音質で価格の安い物が多く、SONYのUSB Type-C ステレオヘッドセット STH50Cは、その中でも音質と機能に対してコストとのバランスが高く、イヤホンジャックの無いType-C接続しかできないスマホでエンターテイメントを楽しむなら使ってみて損のない物だなと思いました。

僕は発売日に定価で購入したので、7400円として考えると少し物足りないなと思いましたが、価格が約半額まで値崩れした事を考慮すると値段以上の価値はあると思ってしまい涙が止まりません。

2021年10月

転売ヤーです。

転売ヤーがSTH50Cにも魔の手を伸ばした様です。

価格が13000円~30000円です。

2980円くらいだったら買ってもいいかな… くらいのイヤホンです。

ゼロの桁数に騙されて「すげぇ良いイヤホンゲットしたった!」なんて事にならないように注意してください。

本文に定価が書いてあるので、ここまで読んで頂いた方は大丈夫だと思いますが、もし周りのお友達が「俺、今週末SONYのSTH50Cっていう高級イヤホンを買うんだ」なんて死亡フラグを立てたなら、思いっきりバカにしてやってください。

そしてその恨みは転売ヤーに向くように仕向けるのです。

下のリンクは見物用兼、監視用兼、呪いの掃き溜めです。

いいですか? 正直言って定価でも「ちょっと高いな」と思うイヤホンです。

今なら選択肢は無数にあります。

ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。

SONY
タイプC 有線イヤホン STH50C
タイプCしか受け付けないスマホを使っている場合のみ輝くアイテム
転売ヤーの仕業で価格が高騰していたら買う価値なし。

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