アナグラのshinです。(前置きを飛ばしまくる)
みなさんは休日を如何にお過ごしでしょうか?
僕はまず朝起きたら洗濯機を回して、コーヒーか紅茶を淹れます。
トーストなど軽めのもので朝食を済ませつつ温かい飲み物をすすり、洗濯完了のブザー音がなるのを待ちます。
朝食を終え、洗濯物を干したら……
もう特にする事がありません。 『孤独』と書いて「自由」な時間の始まりです。
休日の予定が何もない。 みなさんにもそんな日がたまにあると思います。
僕はしょっちゅうあるから慣れています。 だから孤独を感じずに暇を潰すプロといっても過言ではないかもしれません。
実績を一つ挙げるなら「両手の指だけで、いかに質の高いラインダンスを表現するか、という遊びだけで40分くらいは時間が潰せる!」という発見に至ったのはプロである僕だからこそだと思います。
しかしこの時間の潰し方は上級者向けなのでおすすめしません。
手軽にあなたの暇や寂しさを紛らわせてくれる。 Netflixのドラマ『Cobra kai(コブラ会)』は、そんな素敵なドラマなので、予定のない休日にいかがでしょうか?
(※画像は作中のシーンをそのままつかったらヤバイ気がしたので、クセの強い加工をしてあります)
Cobra kai (コブラ会)は映画「ベストキット」の続編
『Cobra kai』を語るにはまず、映画「ベストキット」について語らなければなりません。
30年くらい前に流行った「ベストキット」という映画は、何かとネタにされる伝説の映画です。
僕自身も子供の頃、兄から半ば強制的に見せられたのは覚えていますが、詳細はうろ覚えです。
しかし敢えて“うろ覚え”の状態で一切なにも調べずに「ベストキット」について軽く説明します。
主人公の少年「ダニエル」は学校内の半グレ集団の一人で空手道場『コブラ会』に所属する「ジョニー」の彼女に手を出したとか出さないとかで、イジメられるようになります。
ダニエルは「いじめられるのはもう嫌だ!」と言ったかどうかはうろ覚えですが、空手の達人「ミヤギ」と出会った事を機に、彼の弟子となり空手を習う事になります。
そして空手の修行として描かれた名シーン「車のワックスがけや柵のペンキを塗っていただけなのに、実はそれらの動作が空手の型に通じていて、パシられていたと思ったら実はちゃんと強くなっていた」というシーンを経て、泣いたり笑ったりしながら様々な経験をし、ダニエルは強く成長していった気がします。
ただ半グレ野郎のジョニーがちょいちょい突っかかってくるので、地元の空手大会で決着を付ける流れになったような気がします。
その大会で、主人公のダニエルと敵役のジョニーは勝ち進み、決勝で相対するクライマックスシーンを迎えます。
うろ覚えなのですが、たしか主人公のダニエルは決勝戦前か決勝戦の最中に片足を痛めていたと思います。
片足を痛めた原因も定かではないのですが、カッコつけながら歩いていたら転んで負傷したのか、対戦相手から受けた攻撃で負傷したのかどっちかだったと思います。
そんな片足を負傷したダニエルが、痛みに耐えながら戦うシーンでこの映画が伝説となった技を繰り出します。
「荒ぶる鷹のポーズ」というのをご存じでしょうか?
ヘ○ヘ
|∧
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アスキーアートで描かれたこの有名なポーズ。 今にも襲い掛かってきそうな躍動感あるポーズの元ネタが「ベストキット」だという説があり、片足を負傷し追い詰められたダニエルが、ジョニーを前にしておもむろに両手を広げ、片膝を上げ取ったポーズでもあります。
ダニエルは両手を広げた片足立ちのまま、攻撃を仕掛けてくるジョニーに飛び上がって蹴りを食らわせ、優勝を勝ち取ります。(たしか本来は鶴の型だか鶴の舞だったと思います)
こうしてダニエルは宿敵の半グレいじめっ子野郎のジョニーを倒し、進研ゼミを始めたら学業もプライベートも全てが上手く行くようになったくらいの栄光を手にし、映画「ベストキット」は幕を閉じます。
これが僕の中での、伝説の映画「うろ覚えのベストキット」です。
なぜこんな話をしているのかというと––
ドラマ『Cobra kai』は「ベストキット」の続編であり、うろ覚えでも楽しめるドラマである事を伝える為です。
実際、こんなガタガタの不安定な記憶の状態で『Cobra kai』を見始めたのですが、ストーリーの随所で回想シーンとして「ベストキット」の映像が差し込まれ、過去に何があったのかを知る事ができるので、なんなら「ベストキット」を見なくても楽しめる作りになっています。
もしかしたらこの記事を読んで、僕のうろ覚えの記憶を共有した状態なら十分な予備知識を持っていると言えますんかもしれますん。(見なくてもいいけど見たらより楽しめると思います)
Cobra kai のあらすじ
『Cobra kai』のストーリーは、映画「ベストキット」でダニエルに負けてから、彼に遺恨を残したまま、うだつの上がらない人生を送り中年になった敵役、元コブラ会のジョニーを中心に進みます。
「コブラ会」は、空手道場としては過激な思想を持っており、門下生だった当時の少年たちに悪影響があるとして、とっくの昔に潰れてしまったいわく付きの空手道場です。
コブラ会の門下生だったジョニーは当時その思想を信じ従っていた事実と、自分を倒した男「ダニエル」が実業家として成功している事実が、中年になったジョニーにの心に暗い影を落としています。
ジョニーはある日、イジメられている少年「ミゲル」を不良たちの暴力から空手の技で救います。
助けられたミゲルは、ジョニーに空手を教えて欲しいと懇願します。
この出会いが切っ掛けとなり、ジョニーは過去の辛い記憶とうだつの上がらない今の自分自身から脱却する為に空手道場『コブラ会』を設立するのでした。
ジョニーの魅力
『Cobra kai』の面白さの1つが「ベストキット」でダニエルの敵役だった空手道場「コブラ会」と半グレいじめっ子クソボケカス野郎だった『ジョニー』を中心とした人間模様がドラマとして描かれている点です。
敗者であるジョニーには、後悔や自責の念を抱えながら年を重ねているものの、苦しみや寂しさを経験した人がもつ特有のやさしさ、を感じる魅力的な登場人物です。
個人的な話なのですが、子供の頃はいつか大人になると漠然と思っていました。 でも実際は20歳を越えても大人になれたと思えず、年齢に対して内面が追い付いていない感じがあり、そんな子供ではないけど大人でもないまま年を重ねています。 それに似た未熟さをジョニーにも感じてしまうのです。
コブラ会に集まる青春真っ只中の10代の門下生たちと同じように、中年のジョニーにも空手を通して青春している雰囲気と、内面的な未熟さから感じる危うさと眩しさまでも感じられる所が見どころだと思います。
人は何かに対して一生懸命になれば、それは青春にも似た輝きを持つんだなと思わせてくれる、そんなドラマです。
ちなみに僕の青春は無発光です。 輝きはありません。 光り輝いている人が作った影に潜んでいました。 岩をめくるといるダンゴムシと同じです。
がんばれジョニー! ジョニー頑張れ!
ベストキットの出演者が『Cobra kai 』に出演している
『Cobra kai』は「ベストキット」から30年後の話であり、30年前の映画「ベストキット」の出演者が引き続き『Cobra kai』に出演する事で、10代の少年少女として登場していた出演者たちが過去の面影を残したまま年を重ねている所に時間経過のリアリティを感じられます。
回想シーンとして「ベストキット」の映像が流れるのですが、出演者の若い頃の姿と今の姿のギャップが面白くて「ベストキット」を改めて見たくなります。
Cobra kai はまだまだ続く
『Cobra kai』は2020年11月現在、1話30分前後、1シーズン10話構成のシーズン2まで見る事ができます。
続編の制作も決定していて、シーズン3が2021年の1月頃に公開予定となっており、シーズン4も鋭意制作中だそうです。
『Cobra kai』の人気は高く、今後も長く続くドラマになるかもしれませんね。
おわりに
『Cobra kai』をシーズン2まで一気に見てしまって、今現在は軽い“コブラ会ロス”の状態です。
来年のシーズン3までおあずけ状態なのが耐えきれなくて、2週目に突入した所です。
1話30分程なので、結構テンポよく見れてしまう所もこのドラマの出来の良さなのかもしれません。 気づいたらもう1話、もう1話と見続けてしまうんですよね。(2週目なのに)
ハマりすぎて『Cobra kai』をキメすぎないように注意してください。
用法、用量を守れば、今日から君もコブラ会だ!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
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