アナグラのshinです。
キャッシュレス化が進めば進むほど、利便性が増しているなと感じるモノが小さな財布として使える「コインケース」じゃないでしょうか。
最近では、メインの財布はカバンにしまいっぱなしで、買い物の大半もポケットに忍ばせた「コインケース」ですら出番が減り、電子マネーで支払えない状況をフォローする意味合いが強くなっています。
そんなコインケースですが、使ってみると手放せない便利さがあるので、特にこれから新社会人として活躍される方は、持っておくと使える場面が多いアイテムだと思います。
これよりコインケースがある生活の1例を茶番で紹介した後に3つのコインケースを紹介したいと思いますが、茶番はいいからコインケースみせろや！ という方はこちらです。
コインケースがある日常
とある人間の日常です。 朝起きて歯を嗚咽混じりに磨いて出勤します。
通勤は電車です。 自宅の最寄り駅に到着して自販機で水を購入します。 その時の支払いは定期も兼ねた「Suica」での支払いです。
勤務先の最寄り駅に到着しました。 朝食を食べる為と、満員電車のピークを避ける為に早めに自宅を出たのでお腹が空いています。
駅の改札を出るとマクドナルドで朝食をゆっくり食べます。
朝マックのコンビを「Suica」で決済し、店員からソーセージマフィンと、注文したのはホットコーヒーだったはずなのにアイスコーヒーを渡され、気の弱いぼk この人間は何も言えず、クソ寒い真冬に震えながらの朝食です。
頭の中の妄想では、寒さを少しでも和らげる為にキャンプファイヤーよろしく焚火で薪が爆ぜています。 当然、焚火の上には先ほどの店員を吊るし上げてあります。
朝食を終えた彼は思い出します。
（そうだ、今日は忙しいから昼食は自席で簡単にすませる事になるかも）
会社までの道すがらコンビニに立ち寄り、昼食用に「おにぎり」を3個ほど購入します。 支払いは「Suica」です。（ほとんどのコンビニで交通系電子マネーが使えます。）
この様に、よくある朝の光景を例に見ても、電子マネーに対応した店が増えた事で、現金を使わなくても済む場面はが増えました。
もう少しこの人間の日常を追ってみましょう。（もう茶番を飛ばしたい）
コインケースのある日常（昼）
予想通り、午前中は猫が手を貸しとしたら「ふざけてる場合か！」とキレられるほど冗談が通じない忙しさです。
しかし職場の仲間が一致団結する事で忙しさを乗り越えます。 その団結力は午後まで引っ張るはずだった仕事を午前中に収めてしまうほどでした。
「みんなで外にメシ食いにいこうよ！」昼休憩を目前に控え、誰かが声をあげました。
仕事という戦いを一緒に潜り抜けた戦友（とも）たち。 この戦友たちは、喋れば必ず一回はセリフを噛むような気の小さい彼にも分け隔てなく接してくれる良い人たちです。
おにぎり3個を放置してでも昼食を一緒に食べるのはやぶさかではありません。
「なに食べに行く？」
「うどんが食べたidesyu()」と言うか細い声は「牛丼喰いたい」の声に遮られ、牛丼チェーン店へ向かいます。
ここでの決済も電子マネー「Suica」です。 ここでも、コインケースの出番はありません。
牛丼で腹を満たして眠気を感じた人間は、社内に設置された自販機で缶コーヒーを買い求めます。
社内の自販機は電子マネー非対応ですが、社内割引で値段が安く設定されています。 ここでやっとコインケースの出番です。
100円でコーヒーを買い、自席に戻ると朝購入したおにぎり3個が所在なげです。
（これは、夕飯に回そう）
電子マネーで決済ができる機会が増えた事で、現金を使う機会は社内の自販機で飲み物を買うくらいという方は少なくないと思います。
「現金を取り出す機会を減らす事ができる環境」になった事で、以前までのように現金やカードを沢山収納できる財布は無駄に重い、過ぎた物になりつつありますね。
そうなればなるほど、使用機会の少ない現金を扱うのに最適な財布はより小さいものへとシフトしている気がします。
気の小さな彼が仕事を終えて帰宅するようです。 飽きていないならもう少しこの人間の日常を追ってみませんか？（追わない。 もう飛ばす！）
コインケースのある日常（夜）
仕事を終えた解放感で、寄り道でのショッピングが捗ります。
本屋で情報誌を買い、ドラッグストアで日用品を買う。 そのどちらでも現金は使いません「Suica」です。
（おにぎり3個あるから、スーパーによって総菜でも買って帰ろう）
しかし、この彼がスーパーに行くことはありませんでした。
自宅のある最寄り駅を出て、人気の無く暗いあぜ道を行く彼の目の前には、一匹の大猪の姿がありました。
切れかけた薄暗い街灯の頼りない光が、反射する鋭い眼光と、闇を背負って現れたような大猪の姿を浮かびあがらせています。
（こいつがこの辺りを荒らし回っている大猪か！）
彼は全てを悟り、咄嗟に「Suica」を取り出します。
（PASMO、nanaco、WAON。 電子マネーカードは色々あるが『Suica!!』これが一番切れ味よさそうな名前をしている。 きっと切れる！）
彼はSuicaを人差し指と中指にしっかり挟み、身を低く構え大猪の突進に備えます。
彼と大猪が同時に駆け出し、交差する一閃。 大猪は血しぶきを上げて倒れ込みます。
（語感どおり！ 切れる！）（※切れません）
そう思ったのも束の間、大猪は顎を地面から引きはがす様にゆっくりと立ち上がります。 やはり「Suica」では傷が浅かったようです。
しかしこの戦いは食うか食われるか。 負けは死を意味します。
彼は恐怖の極限状態の中で、活路を閃きます。
（コインケース！）
彼は通信教育で身につけた空手の使い手です。 テキストわずか10ページで全てを悟って投げ出し、正拳突きだけを習得している猛者です。
コインケースから硬貨を数枚取り出し右手に握りこむ事で、正拳突きインパクト時の威力を高め、文字通り一撃必殺で大猪との決着をつける算段です。
傷を負った怒りで、彼をかちあげようと頭を低く突進してくる猪に、恐怖に耐え、硬貨と共に正拳を腰に溜める彼との間には、張り詰めた緊張感と息苦しさだけが満たします。
その間は大猪の突進と共に距離を縮めるほど凝縮されていく。 凝縮された緊張は彼の神経を尖らせ、大猪の毛並みの揺れまで見定めるほどに一挙手一投足を捉えていました。
空手通信教育、テキスト10ページ分の極意が詰まった正拳突きは、大猪の突進に対しカウンターとして奇跡のタイミングでその眉間へと叩き込まれます。
しかし、彼と大猪は同時に地面へと沈みます。 彼の胸には大猪の牙が貫いた跡。
相打ちかと思われましたが、彼は立ち上がります。 牙で貫かれたかのように見えた服の裂け目から穴の開いた「コインケース」が転げ落ちました。
（そうか、コインケースが盾に！）
もう、スーパーに行く必要はありません。
彼は、狩った者の責任を果たす為、大猪を自宅へと運び解体します。
そして昼に食べ損ねたおにぎりを片手に「ぼたん鍋」として大猪を食べる事で供養しつつ彼は呟きました。
「コインケース最高！」
というように「コインケース」は持っていて損のないアイテムですね。
『ここまで茶番をお読み頂きありがとうございました。 次ページから粛々とコインケースを紹介しておりますので、よろしければお進み下さい。』
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