アナグラのshinです。
2020年8月6日に吉野家から発売された「肉だく牛カレー」のレビューではありません。
久しぶりにカレーでも食べようと話題の「肉だく牛カレー」を求めて吉野家へ行ったのですが、メニューをみたら『牛×牛カルビカレー』を見つけてしまいました。
「ご注文はいかがなさいますか?」と訊かれ––
「この牛×牛カルビカレーってやつを下さい」と、すかさず答えていました。
牛肉は一年中おいしくて魅力的だと思いますが、真夏のカルビがひときわ魅力的です。 勝てませんでした。
牛×牛カルビカレーレビュー
注文時「カルビ肉は生の状態から焼き調理しますので、5分ほどお時間いただいてもよろしいでしょうか?」と言うので、焼き立てが食べれる期待でテンションが上がりました。
テイクアウトでの注文だったので、受け取り次第ちょっぱやで帰宅。
中を検めると、いつもの牛丼用の容器と別添えでカレーソースがカップに入っていました。
カルビの魅力だけで「肉だく牛カレー」への欲求を捻じ曲げられたくらいなので、肉の上にカレーソースをぶちまけて全部をカレー味にするのはもの凄く惜しい気がしてきました。
フタを開けると、牛丼容器の中身は半分がいつもの牛丼用の肉で、もう半分はカルビ焼肉といった感じです。
カレーソースはサラサラしていて、個人的には好みの粘度です。 香りも見た目も美味しそうで、ないがしろには出来ません。 でも、カルビ焼肉と米でスタンダードに食べたい気持ちもあります。 昼飯を衝動買いした無計画さがこんなにも自分を苦しめるとは思いませんでした。
悩んだ挙句、解決策を見出しました。
フタを取り皿代わりにして「牛×牛カルビカレーバージョン」はフタで食べて、肉と米のスタンダードバージョンは丼ぶり容器で食べる方法です。
まずはカルビ焼肉にカレーをかけて食べます。 カルビ肉には醤油ベースのしっかりしたタレの味が付いているので、カレーを纏うと濃いめの蕎麦屋のカレーみたいな味わいで力強さを感じます。 ひとくちで思わず米を3口分、掻き込んでしまいました。
そして肉と米のスタンダード食いも間に挟みます。 肉の旨味とタレの味だけでもしっかり完結している味わいなので、カレーなんていらna…、 カレーバージョンとはまた違ったアプローチでこちらも米が進みます。
いつもの牛丼用の肉と米で–。 カルビ焼肉と米で–。 それぞれのカレーバージョンで–。 フタを皿代わりに色々な味わいを楽しんでいると、幼かったあの日、夏休みに友達とその家族で行ったキャンプで、カブトムシやセミを追いかけまわし、密かに好きだったあの子と一緒に河原で泳ぎ、日差しの中で食べたバーベキューとカレーの味。
そんなありもしない、無き日の思い出が勝手に湧き上がってきます。
夏休み明け、学校が始まるとキャンプに行ってきた事を自慢するいけ好かねぇ奴の言う「キャンプ」とはきっと、そんなキラキラした思い出なんだろうなー、なんて奥歯を食いしばって聞いていたものです。
僕の夏休みの思い出といえば、ハドソンのゲーム「天外魔境Ⅱ」で夏休みをまるまる潰した事がある! というもので、誇りでもあります。
ゲームをプレイしない人にも分かりやすい例えでいうと、夏休み中に自由研究だけをして過ごした様なものです。 誇らしいでしょう?
そんな「牛×牛カルビカレー」ですが、最終的にはカレーが半分くらい余ってしまいました。
でも世間一般ではカレーは飲み物と揶揄されるほどだし、幸いサラサラした飲みやすそうなカレーだったので、スムージーとほぼ同じ喉越しで飲む事ができました。 まるでこうなる事を想定していたかの様なカレーですね。
「カレーはスムージー」
吉野家さん、本当にありがとうございました。
おわりに
食べたい時にちゃんと食べたいものを選ぶべきだと思いました。
今回は絶対にカルビが食べたかったはずなのに、物珍しさで当初は「肉だく牛カレー」を注文しようとしていた事に引っ張られて「牛×牛カルビカレー」を注文してしまった為、なにか満たされない気持ちになりました。
吉野家さんに罪はありません。 美味しかったです。
ただ幸せになりたかったら、牛カルビ丼を注文すべきでしたね。
いや「肉だく牛カレー」を鉄の意志で注文すべきでした。
ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。
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