アナグラのshinです。
最新のハイエンドスマホは10万円前後の価格帯で、気軽に買えるものではないですね。
買うか買わないか思案を重ねて、それなりに覚悟を決めて買った最新スマホ。 それも1年ほど経てば半額以下になっていたりして、時代の移り変わりのスピードに震えます。
そんな中、スマホのサブ機を買い換えようと思ったのですが、価格の下落変動が激しい事は身に染みて分かっていたので、2~3年前のハイエンドスマホを狙い中古で探してみた所、あまりの安さに切なくなりました。
今回は、15000円で中古購入した『Xperia XZ1(2017年発売)』を半年ほど使ってみた感想として、2020年現在においても十分使えるスマホだと感じたので、個人的に重要だと思う部分に焦点を当ててレビューしていきます。
サブスマホとして、または格安SIMと合わせてスマホ本体のコストも抑えたい方などの参考になればと思います。
Xperia XZ1(SOV36)のスペック
購入したのはauの『Xperia XZ1(SOV36)』で、2年間使用されたもので、比較的に傷や汚れがなく、バッテリー性能も「80%以上 良好」の物を選びました。
下記が主なスペックになります。
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 約148mm×約73mm×約7.4mm(最厚部 約8.1mm) |
質量 | 約156g |
OS | Android 8.0からAndroid 9.0へアップデート済み |
CPU | Snapdragon 835 (2.45GHz×4コア+1.9GHz×4コア) |
ディスプレイ | 約5.2インチ トリルミナスディスプレイ for mobile/LCD(Full HD) |
バッテリー容量 | 2700mAh |
連続通話時間 | 約1420分(VoLTE) |
連続待受時間 | 約420時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア) |
対応通信規格 | 4G LTE/WiMAX 2+ |
最大通信速度 | 受信708Mbps/送信75Mbps |
メモリ 内蔵(ROM/RAM) | 64GB/4GB |
外部 | microSD/microSDHC/microSDXC(最大256GB) |
Bluetooth | ver.5.0 |
Wi-Fi/テザリング | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
外部デバイス/その他 | USB Type-C/ヘッドセット接続端子 |
防水/防塵 | 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X) |
おサイフケータイ | 〇 |
フルセグ/ワンセグ | 〇/〇 |
赤外線通信 | ー |
緊急速報メール | 〇 |
メインカメラ | 有効画素数約1920万画素 |
フロントカメラ | 有効画素数約1320万画素 |
スペックをざっと見て個人的に古さを感じる所は、カメラがメインとフロントの2つしかない所と、液晶画面を含めた本体デザインくらいでした。
2020年現在「Snapdragon 835」に感じる使用感
CPU性能は、3年前の型落ちスマホといえどハイエンドモデルですから、2020年最新のミドルレンジスマホと比べても倍くらいの処理性能をもっているので、リッチな3D描写のゲームもサクサク動きます。
最新のミドルレンジスマホを買うなら価格が4~5万円する事を考えると、型落ち中古で状態の良いハイエンドスマホを15000円~20000円で探すのもアリだなと思いました。(ちなみにXperia XZ1新品の相場は3万円前後のようです)
最新ではありませんが、去年発売された「Xperia 1」の“Snapdragon 855”での動作と比べるとゲームの動作はさすがに重さを感じますが、それは微々たる違いでしかなく、快適にプレイできる範疇だと感じます。(発熱も少なめなのが地味に嬉しい点です)
約3年前のスマホだからといって、動作の重さで困る場面はありませんでした。
バッテリー性能について(2年間使用された物)
バッテリー性能は新品ではないので、1年くらいで買い換えるつもりで購入しています。
購入した物は2年間使ったとの事ですが、通常の使用なら就寝前くらいに100%まで充電して、翌日にゲームやブラウジング、Youtubeなど普通に一日使って、また就寝前に充電するタイミングでは、バッテリー残量30%~40%ほどなので不便さは感じていません。
また、バッテリーの寿命に関して言えば『Xperia XZ1』の前に使っていた「Xperia XZs」が3年以上使い続けた状態でバッテリー性能「80%以上 良好」で、1日使っても残量が30%ほどになる程度だったので、割と長く使えるものと予想しています。
1日中ゲームをプレイしていてると直ぐにバッテリーがなくなるから充電しながらプレイする、といった無茶な使い方をされバッテリーが消耗しきっているなら話は別ですが、通常使用の範疇なら新品の状態から4~6年間は使えるんじゃないかと考えてます。
その理由は、5年間使い続けた「iPhone6」がバッテリー性能90%で実用レベルの性能を維持していた経験からです。(購入して3年くらいはゲームや動画などで使いまくってました。 もちろんバッテリーの性能を著しく低下させる様な事はさけていましたが……)
Android 9 について
OSについては『Xperia XZ1』は“Android 8”を搭載していますが、“Android 9”へアップデート出来ますので特に古いOSという訳ではありません。
「ピクチャーインピクチャー」も使えますし、2つのアプリを同時に画面分割で使える「マルチウィンドウ」もありますので“時代遅れの不便さ”の様に感じる事はありませんでした。
「マルチウィンドウ」使用時も、目立って動作が重くなる事もありませんでした。
Bluetooth Ver5.0について
以前、Bluetooth Ver4.0のスマホを使っていた時は、たまに接続が途切れたりする事のある機器があったのですが、同じ機器でも『Xperia XZ1』だと途切れず安定しています。
それがスマホとの相性なのか“Bluetooth Ver5.0”の恩恵なのかは不明ですが、地味に嬉しい所です。
カメラ性能について
メインカメラは有効画素数約1920万画素なので、基本的にはシャープで綺麗な写真が撮れます。(フロントカメラは1320万画素)
明るい場所での撮影では、最新のスマホで撮った写真と遜色ありませんが、暗所での撮影となると最新のスマホと比べた場合、ノイズやAF性能など少し見劣りする所はあります。 それも“最新のスマホと比べたら”の話であって、かなり高性能なカメラだと思います。
『Xperia XZ1』を取り出して、本体脇に設けられたシャッタボタンを長押しすれば、体感で0.5秒ほどでカメラが起動します。(起動のスピードは2019年発売のXperia 1と違いを感じません)
被写体にAFでピントが合うのも一瞬です。 取り出してからシャッターを切るまで1秒~2秒なのでスナップ撮影用途としても心強い性能です。
動きのある被写体を撮影した時に、シャッターを押した瞬間からさかのぼって最大で4枚の写真を保存してくれる「先読み撮影」機能もあるので、この機能に助けられる事はかなり多いです。
4K動画も撮れますし、秒間960コマのスローモーション動画撮影は結構遊べます。
また、5軸手ブレ補正で見やすい動画が撮れるので、旅行先で気軽に動画を撮る気になれます。
内臓ストレージ64GBについて
内臓ストレージの容量が32GBのスマホを使っていた時は容量不足に悩まされていました。 特にゲームアプリが容量を食うのですが『Xperia XZ1』は64GBと倍の容量があるのでストレスなく使えています。 好きなだけアプリをいれて40%も空きがある状態です。
ちなみにゲームアプリだけで、18GB使っている状態です。 サブスマホとしてゲーム機のように使う事を想定しているなら64GBあると安心ですね。
5.2インチ トリルミナスディスプレイについて
1920×1080ドットのフルHD画質なので、2020年現在もスタンダードな画質だと思います。
動画視聴や写真の鑑賞を普通に楽しめますが、個人的に気に入っている所は画面の表示設定で「プロフェッショナルモード」が選択できる所です。
「プロフェッショナルモード」は“sRGBの色域を使用します。オリジナルの色彩にこだわる人におすすめです。”との説明がされている通り、動画や写真の画質をチェックをする目的にマッチします。
最近のデジタルカメラはスマホとペアリングして、撮影した画像をスマホの画面でチェックする事ができるので、画質チェック用として使う機会が多く「プロフェッショナルモード」は常にONにしています。
余談ですが、プロフェッショナルモードをONにした状態での画面の発色が、iPhone6の画面の発色に似ているなと思いました。
おわりに
『Xperia XZ1』は2017年11月に発売した機種です。 それから約3年経った2020年10月現在、性能的に何か不足があるかと考えてみても、特にないと感じています。
スマホを使う上で、最新のリッチな3Dゲームを超絶サクサクプレイしたいとか、スマホのカメラの画質にこだわりがあるとか、OSフェチで常に最新のOSを弄りたいとか、そういった目的がなければ15000円前後で必要十分なスマホが手に入る時代なんだなと思いました。(最新スマホってロマンの塊だから欲しくなっちゃいますよね)
『Xperia XZ1』を購入する切っ掛けは、最新のミドルレンジスマホを使ってみたいと思って、物色していたのですが、4~5万円はするので遊びや酔狂で出す金額としては高いなと思い、中古市場を覗いてみたところ値段の安さにビビり、つい買ってしまいました。
キズや汚れがあると1万円切るか切らないかくらいの物もあり、外観も気にしなければ更に安く手に入れる事もできそうでした。
驚いたのは15000円で買った3年前のハイエンドスマホの方が、最新の4~5万円するミドルクラスのスマホより勝っている点が多かった所です。(カメラやディスプレイなど劣っている所があったとしても、実用十分なレベルです)
その時つかっていた「Xperia XZs」を11000円で売却して、購入資金に充てたので実質4000円で購入したのですが、コスパなんて言葉じゃ言い表せないくらいオーバーコスパです。
中古でスマホを購入するのは少しリスクもありますので、たまたま良い出物に当たったという所もあると思いますが“安くて高性能”という狙い方で、スマホの中古市場を漁るのも結構たのしいなと思いました。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
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